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【妻の秘密・義妹の秘密3】(2)

 2年前のあの日、真樹が復讐の罠に落ちた日、その日は薫と彩香の記念日でもあった。
 姉妹の重婚記念日・・・世間的には罪な行為では有ったが、当事者たちには忘れられない日であった。
 正式な妻の薫が5年振りに許され、内縁の妻となった彩香と心がつながった日、同じ日に真樹は地下室に繋がれていた。
 真樹は辺り、を見廻したが誰に姿も無く放置されている。
 股間から機械音がする、モーターの音が耳触りだ。
 しかし、機械は容赦なく真樹を責める。両の乳首にはピンクローターがテープで固定されていた。
 『あっくぅ・・・ああん・・あっ、あっ、ぁう。』
 情け容赦の無い責め。乳首はその刺激に耐え切れず、硬くしこり勃起している。
 胸の谷間は汗で濡れ、滴が臍の方へ流れ出す。その先には、ピンクローターより大きな機械、マッサージ機・・電マが、圧倒的な振動を真樹のクリトリスに絶え間なく与え続けている。
 『ひぃぃい・・あぁぁ・・くうぅ・・あがっ・・ぉぉおぅぅうう。』
 さらにその下には真樹の膣口を張り裂かんばかりの、巨大なバイブレータが膣を征服している。クネクネ膣中で頭を振り壁を掻き回す。
 時折子宮に機械の頭が当たり、真樹を狂わす。
 3か所も責められ、最早意味のある言葉を発せられない真樹にとどめの様に、アナルからの刺激が襲う。
 真樹の肛門は、細いアナル用バイブレーターが穿ち、薄い壁を隔て、膣中のバイブレーターとその覇を競い合っている。
 そこに別の回転音が響く。
 子供の玩具のバッティングマシーンがその腕を振る。
 先端にはバラ鞭が装着され、一定のリズムで真樹の乳房を打つ。
 『バシーン・・・・・・バシーン・・・・・・バシーン・・・』
 『ヒィイ・・・・・・嫌ぁ・・・・やめてぇ・・・・』
 痛みに意識がはっきり戻った真樹。その口から哀願が洩れる。
 『ぐうう・・・がぁあ・・・あぁん・・・ヒィイ・・・狂う・・・狂っちゃう。』
 『お願い・・・もう止めて・・・カラダが壊れる・・・・アソコが・・・壊れちゃう。』
  襲いかかる快感と苦痛に真樹は、女の矜持を捨て晃一に哀願している。
 真樹の股間は、漏らした愛液と微妙に違うサラッとした液体、そしてアンモニア臭のする液体でグシャグシャになり、床に水溜りを形成していた。
 真樹に顔は苦痛と快感と涙で彩られ、噛み締めた唇から流れた血が固まり唇にこびり付いている。
 乳房は赤く腫れ上がり無数の赤い蚯蚓腫れが走っている。
 幾度も叫び、哀願し、許しを請っても、答えは返って来ない。
 真樹は、何度か失神し、意識が強制的に戻らされる、地獄を味わっていた。
 何度昇り詰めても、真樹のカラダは逝かされ、全身の穴と言う穴から液体を絞り出され軽い脱水状態に陥っていた。
 頭上からホースが降りて来た。
 水流が勢いよく真樹の口に注がれる。
 叫び呻いた口は、カラカラだったので喜んで貪った。しかし、水流は何時まで経っても止まらず、今度は溺れる恐怖を真樹に与える。
 このまま死ぬのか?
 真樹がそう考えた時、水流がピタリと止まり。カラダに仕掛けられた機械も動きを止めた。
 遠隔操作が出来るように改造されていたのだ。
 地下室に人の気配がした。
 複数の息遣い。
 【真樹・・・どうだ。堪能したか?】
 無慈悲な声、これがあの晃一の声音だろうか?あの優しかった晃一が復讐の鬼と化し、責めたてる。その事実に改めて晃一の怒りを感じる。
 『ぁぁあ、お願い。もう許して、お願いだから。』
 『晃一様、晃一様のおちん○んで真樹を逝かせて下さい。機械は嫌ぁ。晃一様になら、晃一様のどんな命令でも聞きます。だから機会は許して下さい。真樹の口も、乳房も、お尻も、お、オマ○コも、アナルも晃一様の好きに使って下さい。』
 【どうして薫を・・】
 『何でもお話します。私は、初めて晃一様にお逢いした時から・・・気になっていたのです。私は誰からも称賛される女でした。どんな男も私の前ではオドオドして眼を伏せるか、欲望を剥き出しにして話しかけられる女でした。でも、私はレイプされてから、男嫌いになっていて、冷たくあしらうプライドの高い男を見下すだけの女。氷の女王と言われた女です。晃一様にもそんな目で見られると思っていました。それが・・・』
 『晃一様は私の事をごく普通に部下として扱って・・・悔しいような嬉しいような複雑な思いをさせられたのです。晃一様は私を女として見てくれないの?と哀しくなった時も有ります。どんどん貴方に惹かれ、心が傾くのを感じていました。』
 真樹は目を瞑り何かを思い出すかのようだった。
 『でも、私は・・・男にレイプされ汚れた女。二度と男の人に愛されないカラダになってしまった。こんな女好きになっては貰えない、たとえ抱かれてもあの時の恐怖が甦り拒絶してしまう。苦しみました。本当に苦しかった。あなたを知れば知るほど欲しくなる、なのにいざその時には拒否してしまう恐怖、哀しみ。自分のカラダを呪いました。あんなケダモノに負けてしまった。でも、あなたに何とか近づきたくて、思わずその当時の恋人だった薫を・・あなたに供物として捧げたいと思うようになって・・・自分の大切なものを捧げる事に、取りつかれてしまったのです。精神的におかしくなっていたのでしょう。』
 眼を開けた真樹は、薫を無意識に見つめる。
 (真樹は薫が憎くてあんなことをしたのではないのか?薫を大切なものと言った。)
 『抑えきれなかったのです、自分の身代りに薫を晃一様に抱いて貰い、その様子を我が事のように感じる。そんな倒錯的な事を計画しました。その時晃一様に中出しされるように言い付けました。そしてそのままシャワーも浴びずに私の所へ来るように命令し、薫の膣中に晃一様の精液を溜めて・・・それを私が啜り、貴方に抱かれた気分に浸っていたのです。変態女と笑って下さい。』


独身者が羨ましい!!

 皆様、如何お過ごしですか?
 拍手コメントもこんなにたくさん頂いていたのレスをかえしておりませんでした。m(__)m

 年末は、独身の方にはウキウキの時期なのでしょうが、妻子持ちには・・・・・(^_^;)
 家のメンテナンス・・・格好良く言えばですが・・・・大掃除は、綺麗好きでマメな男性には
苦にならないのでしょうが、私は・・・ですね。
 四角い物も丸く掃く性格ですから、二言目にはメンドーくせえ。の愚痴が。

 皆様のお宅ではどうですか?
 マメなお父さん、マメなご主人なのでしょうね。
 こんな時にはどこかへ逃避したいですよ、まったく。
 まだ1度も行ったことのない『メイド喫茶』に行けば、気分は晴れますかね?
 『~~ご主人様。』の響きはどうなのでしょうね。

 私なら、あの程度では納得しないかな(^_-) 裸エプロンは最低でも。
 縄化粧姿で、出迎えるのが好きですね。

 さて、拍手コメントからの質問ですが、【クロウェア~】は『家族愛、夫婦愛』なんですね。
 と言うモノですが、基本的に今の私には、鬼畜モノは書けません。
 本来もっと冷酷で、残酷に書くつもりの作品としての構想は考えていなかったので、
途中で登場人物の暴走が始り、収拾を付けるのが、安易なパーソナリティ障害へ逃げ込む
事で解決を図ろうとしてしまったと言う、作者泣かせの作品になったと言うのが真相です。
 もう少し、穏やかにSMを楽しみながら関係修復を計画していた筈が、刺青、ピアスの
せいで出来なくなり、ヒロインも抵抗したため、あのような仕儀になった次第です。
 作者も年末で1年の疲れと風邪で少し投げやりになっていたかな。と反省しております。

 今後の予定ですが、年内は更新が1回程度、その間に書き貯めようかと・・甘い観測
のもと、充電しております。

 新たな作品の構想も、考えねばならず、勿論、既出の作品も充実しなければ、と、気ばかり
焦りまくりです。
 先程年内の更新は・・・と書いてから気付いたのですが、明日が期限!になってしまう。
ここで訂正をさせていただきます。『出来たら年内更新を1回』に


 それでは皆様、良いお年をお迎えください。来年も変わらずご愛顧の程
宜しくお願いします。 HIRO(S
)


 

クロウエア・エクサラダ【28】

 『ングッ、フゥゥン、ハァン・・チュパ・・ジュプ・・ズズッ・・ハァ~。』
 香織のフェラチオに気持ちよくなる健一、だが口を衝いて出た言葉は。
 【俺の知っている香織はこんな事をしなかった。一郎さんに仕込まれたんだな。あの清楚な香織が。こんなに淫らになって・・・】
 『あぁ・・ゴメンなさい。』
 香織は銜えたチ○ポを離し、俯いてしまう。
 【何だ、もう止めるのか?一郎さんのじゃないからか?】
 香織は首を左右に振り否定する。
 『そんなこと有りません。あなたがイイの。もう二度とあなた以外の男の人は嫌。』
 そう言い放ち、先程より深く健一のチ○ポを銜え、喉の奥で健一を受け止める。
 『ウングゥ、ウグゥ、』
 【香織、お前の決心が本物かどうか。俺の言う事を聞ければ信用してやる。お前のクリトリスにピアスを開ける。乳首にもな。出来るか?】
 『そんな、カラダに傷を付けるなんて・・・無理です、それに怖い。』
 【香織がピアスを付けていたら、他の男も手が出せないだろう。それともオマ○コに刺青を入れるか?健一命とか?どちらか選べ。】
 『それ以外の事なら何でもします。ピアスも刺青もいや。』
 【あれもいや、これも嫌。ではどう証明する?言葉では信用できない。まさかオマ○コの毛を剃る位で信用するとは思うなよ。永久的におれの所有物の証しを付けないと信用できない。】
 『あなた、どうしてそんな頑ななんです。最初は一郎さんに私を抱かせたのに、あなたが言うからしたことなのに。』
 【抱かれろとは言ったが、心まで奪われて良いとは言っていない。】
 『そんな、今更言うなんて・・・女は例え嫌いな男でも抱かれ続けると、だんだん情が湧いて来るんです。まして、憎からず思っている人なんです。好きになっても仕方が無いと思いませんか。』
 【だから、香織の好きなように出来るように離婚してやる。そう言ったはずだ。】
 『酷い。私を試すの?どちらを選ぶのか?』
 【そうだ、別れる気が無いのならなぜあの時直ぐに戻って来なかった。俺に復讐する積りだったのか?ほとぼりが冷めるまで逃げていれば良いと思ったのか?あの時確かに寝取られる事に興奮はしていた、だが実際に寝取られ、相手の子まで儲けようとした事までは許していない。その事がどうしても引っ掛かる。あの火俺が行かなければ香織は妊娠していただろう。そんな事許せるか?いくら俺たちの計画を知らないからと言っても、そこまで俺を裏切って置いて、簡単に許せるか?】
 夫が、こんなに怒りに狂い思い詰めていたのか初めて知った。もうやり直しが効くと言う段階を過ぎている。香織は絶望した。
 【妊娠していたら、たとえ堕胎しても香織のカラダにも、心にも傷が付く。それに代わるほどの傷は刺青やピアスだ。】
 健一は狂いだしたのか?健一をこんなにしたのは自分。このまま別れても、健一の心は傷ついたまま。
 一生掛かっても償うには、夫の思う通りにするしかないのか?それで夫は治るのか?
 夫を愛しているから、夫の好きにさせよう。それで治ってくれるなら・・・
 『ごめんなさい、あなた。私が悪いのです。ピアスでも刺青でも何でもあなたの望むとおりにします。だから離婚はしないで。』
 【最初からそう言えばいいんだ。今はまだ俺たちの子供が居ないから刺青もピアスもする訳にも行かない。その気持ちだけで十分だ。・・お帰り香織。】
 やはり夫は少しおかしくなっている。
 『あなた、明日病院に行きたいので一緒に言って下さい。』
 初めて早智子が声を出す。
 『香織さん、私達も帰り道だから一緒に病院に行っても良いかしら。』
 「健一君どうせなら、車は私が出すから1台で行こう。」
 二人も異変に気が付いていたようだ。
 【そうですか・・・香織、病院には何を?】
 『あ、うん。修道院で傷付けた背中が痛むの、出来たらA大学病院に。』
 【ふ~ん。判ったよ。】

 翌日、無理やり夫を受診させた。
 「ご主人は。軽度のBPD.境界性パーソナリティ障害かもしれません。例えば・・・。愛情独占欲求が過度に強く常に誰かとつながっていたいと願う、嫌われたり捨てられるのではないかという恐怖心や猜疑心から攻撃行動をとりやすい、ときに自ら嫌がられるようなことをわざと行ない、「ほらやっぱり私を見捨てた」などと相手を困惑させるなどがあります。がご主人の場合幸い、自傷行為がない。」
 「しかし・・BPDの患者さんの多くは周囲のちょっとした状況の変化や要求が通らないことに我慢ができず(欲求不満耐性が低いと表現されます)、この安定は脆く崩れやすいといえます。また抱えている不安感の反動として、自己の誇大感を増大させることもあり、これが自己愛性人格障害となったりします。また対人関係の不安定さから逃れるために、いわゆる引きこもりのような状態になる場合もありますが、この場合は、回避性人格障害と診断されることが多いようです。BPDの患者さんは、一時的に衝動的な激情によって周囲を脅かすことはあっても、周囲に対して迷惑を掛けたことをのちに反省したり、泣いて謝罪したり、自責したりすることが比較的多いので事件なることは少ないようです。しかし、暴力などの他害行為があった場合、一見人が変わったように見えたり、常軌を逸した様子を見せるかもしれませんが、現実検討能力はまず失われないとされています。」
 医者の説明は難しく、中々理解出来なかった。
 『それで・・主人は治るんですか?
 「それはまだ・・・詳しいカウンセリングをして、どこにその原因が有るのか調べなければ、何とも言えません。奥さんはご主人の幼児期の環境をご存知ですか?」
 『いいえ、あ、でも・・・主人の亡くなった母が・・いえ、一緒に住んでいたのではなく離婚されたのですが・・その母が3~4歳の頃、不倫の末、子供が出来て出て行ったそうで・・あっ!』
 似ている、自分がしてしまった行為が似ている。
 夫はそれが耐えられなかったのか。2度目のショックで発症したのだろうか?
 「一般的に長期の治療期間が必要だと言われています。5年や6年などの例も非常に多い。心理的療法(カウンセリング)と薬物療法を併用し行います。」
 
「周囲の方(最近ではノン・ボーダーと称されるようです)の患者さんへの対応としては、周囲がまず安定し幸せになることです。患者さんはそれを見習い、やがて取り入れ、安心して健全な精神を取り戻します。穏やかで安心感が持てる家庭や職場、学校を築くよう努めて下さい。犯人探しも禁物です。また、患者さんの欲求や一人になることへの不安に対して共感的理解を示す一方で、明確な限界を設定し(例えば夜何時以降は電話しない、ここまでは許せるけどこれ以上は許せない行為だ、など、これらは「限界設定=リミット・セッティング」と呼ばれ最近とくに重要視されています。)、一貫性のあるはっきりとした態度を維持することがよいとされています。つまり、健常者に対するものと同じような常識的な対応が必要です。「できることをやり、できないことはやらない。深追いはせず、拒絶もしない」というのが長続きするコツであると言われています。また、知らず知らずのうちに周囲が患者さんを依存的にさせ(とくに母親または母親的存在による過保護、過干渉)、無理な要求などをエスカレートさせてしまうケ-スも多いので、適切な距離感と客観性を保つことが重要です。また、言動や行動などがコロコロと変わり予測がつかないこと、頻繁に常識を逸脱するようなことを平然とやってのけてしまうことが多いので、そうした言動や行動に振り回されたり、一喜一憂していると周囲はへとへとになって疲れきって次第に対応もなげやりになってしまがちです。ノン・ボーダーの方の代表的な声としては、「何とかして助けてあげたい」、「実は自分も相当辛い」、「本当に病気なのだろうか」の3つが挙げられるそうです。まずは、周囲の方々はご自身のこころと身体を少しでもゆっくりと休ませてあげてください。」
 さらに説明が続く。
 「大っ嫌い、行かないで」がボーダーの最大の特徴です。それは、安らぎへの希求と不安定な状況への嗜癖性という相反するこころの状態の並存を意味します。周囲は、その言動に振り回されず、大地のように動じず、そばに寄り添い、味方であることを永遠に訴え続ける努力が必要です。動じない=存在を認めないということではありません。動じないことで、ある程度の攻撃を受けるかも知れませんが、それを上手にかわしていく方法を見つけだすように努力してください。「BPDの患者さんから向けられた言動は、あなたへの個人攻撃とは取る必要はない」ということを理解すべきだと言われています。なぜなら「彼らは現実と空想の区別がつきにくいところがあり、目の前のあなたに対して投げかけている言葉でも、あなた以外の誰かを心の中に思い浮かべて言っている可能性があるから」だそうです。
 具体的には、自分がとても理不尽なことを要求されていると感じたら、いきなり遠ざかるのではなくて、時間的にも距離的にも少し間を置いて接してみることです。目安としては「遠すぎず少し近め」がよいとされています。イギリスの精神科医のバリントはBPDの患者さんへの対応について、「大地のように、水のように、患者さんに接し、地のごとく支え、水のごとく浮かべ、患者さんの激しい行動に耐えていると、いつしか患者さんは新しい出発点に立つかも知れない、そうはならないかもしれないが少なくとも害はない」と述べています。また、「BPDの患者さんに対しては壁(あるいは鏡)になれ」とか「目の前に落とし穴があっても、それに気付かぬ振りをして患者さんがそこに落ちても自力で這い上がるのを暖かく見守れ」などといった心構えを持っている治療者も多いようです。」

 「いずれにせよ、激しい言動、行動にばかりに目を奪われず、こころの底を見つめ、こころの裏の隠されたメッセージに耳を傾ける姿勢が何よりも重要だといえます。自傷行為、自殺企図などが見られた時も、周囲の方は、下手に慰めたり、励ましたり、叱ったりせず、何も言わずただ側に寄り添ってあげたり、抱き締めてあげて下さい。彼らは、そうした穏やかで暖かい愛情を求めているのです。周囲は、甘やかすことと愛情を注ぐことの区別さえしっかりつけることだけ心掛けていればいいのです。本人に治そう、良くなろうという意志さえあれば、BPDは必ず治るものです。どうか、希望を持って、安心して下さい」

 『香織さん・・・』
 『大丈夫、早智子さん。夫は必ず治るわ。だって、私を深く愛してくれているから、こうなったんですもの。私も夫へ愛を注ぐの。』
 【何かあったらいつで言ってくれ、すぐに飛んでくる。】
 『はい、一郎さん早智子さん。健一を見守ってね。お願いします。』
 
 【パパぁ。早く早く、ママが待っているよ。ねぇ、3人でお手て繋ごうよ。】
 「健一郎・・危ないぞ。走らないで、ママはどこにも行かないから、慌てないで。」
【だって・・・僕に妹が出来たんだよ。早く見たいよ、可愛いんだろうなぁ。】
 『あなた・・・ただいま、健一郎お利口にしていた。』
 【うん、僕パパとずっと待っていたんだ。ママが病院から帰ってくるの。淋しかったんだから。】
 『あらあら、健一郎はお兄ちゃんになるのよ。でも・・・ママに一杯甘えてね。あなた、健一さん。この子をお願い。健一郎を抱っこしたいの。』
 【大丈夫か、香織。疲れているだろう。】
 『ううん、健一郎もこの子も、健一さん、あなたとの間の大切な子よ。』
 【・・・・一郎さんに聞いたよ。・・・ずっと、迷惑を掛けていた。ごめん。・・早智子さんが家で赤飯を炊いて待っている。帰ろう、我が家へ】
 『ええ、あなた、私達4人の新しい家ね。』

 あれから、5年の月日が流れていた。その間に健一郎が生まれ、いま新たな命が誕生した。健一は、親子3人を見つめ穏やかで優しい笑顔を見せている。
 治療が始まって、ようやくここまでたどり着いた。
 香織は、涙を流しこれまでの軌跡を思い出していた。だがそれはもう過去の事。これからが大事である。と思いなおした。
 家には鉢植えが有る。夫が育てている、クロウエア・エクサラダ・・・花言葉は「遠い記憶」そして「願いがかなう。」
 【パパママ、赤ちゃん。ほら僕らの家だよ。】
 健一郎の元気な声が庭に響く。一陣の風が鉢植えを揺らしていた。(完)


【ドルチェ・アマービレ】(12)

 【綾歌君、ボイトレはちゃんとやっていますか?】
 朝食のサーブをしていたら、シュトレーゼマンが声を掛けて来た。
 毎日のマラソンと、腹筋、背筋の強化が組まれていたが、実際にはマラソンだけでバテバテになり、ストレッチはやっていなかった。
 『あのぅ・・・教授。出来れば、その、あのぅ。・・・』
 【つまりは、サボっているのですね。】
 『・・・・・はい。』
 【無意味にボイトレをやりなさいと言っているのでは有りません。綾歌君は声量が少し足りないのです。腹式呼吸をして横隔膜を動かす、幅を拡げるのです。それに喉の強化もね。】
 『あれ?教授。腹筋運動じゃないんですか?』
 教授が少し呆れたように私を見る。
 【綾歌君、まさか君は、フースラーの理論を忘れた訳では有りませんよね?。「肺の中の空気が多い時は、横隔膜の筋肉の緊張は少なく、反対に、肺の中の空気が少ない時には、横隔膜の筋肉の緊張が増すので、重力や弾力による復元力が作用し、自動的に空気が肺の中に吸い込まれる。」「もし吸気が正確に、そして生理学的に正しい分量で行われさえすれば、呼吸器官を弛緩させるための練習は無用である。」要するに、呼吸は上記の様に自動的に作用するものなので、歌い手は、呼吸に対して過大な注意を払う必要は無く、また故意に呼吸を操作するとかえって呼吸器官を緊張させ、浅い呼吸をすることになる。むしろ呼吸法の習得は、呼吸筋の反応力、弾性、伸縮性、敏速性という機能を高めることに目標を置く方法が望ましいのである。
この様な基本的な考え方に添って、著者は、今日多くの流派で使用されている6つの誤った声の支えと、呼吸法について詳しく論じている。これは覚えていますよね。】
 【では声の支えについて説明しなさい。】
 綾歌が必死に思いだしながらそらんじる。

 『声の支え>とは、<声に安定を与える>というように解釈される。この声の支えの要因は、決して呼吸の力ではない。この方法によって発せられた声は、正しい発声の持つ特徴は完全に無く、叫び声の一種である。また、正しいイタリアの流派によって昔から教えられてきたも、上記と同じ考えであるが、イタリアの歌手は特別な考え方を持っていた。それは、‘アッポジャーレ’(何か支えてくれるものに寄りかかるという意味)を、「背中の下方から、胸の前方に向かって、ある空想上の力によって支える」というふうに考えていたのである。このことにより、呼気筋全体を活動化し、同時に、呼気筋と外喉頭筋64)及び内喉頭筋の関連を生じさせる。』

 【よろしい、では、声のレジスターについては?】

 『声には、2つから3つの音質が異なるレジスターがある。一般的には、胸のレジスターと頭のレジスターの2つに分けられるが、第3のレジスターと呼ばれる中間レジスターを区別する場合もある。
声楽発声器官である喉頭の筋肉が、あるレジスターの歌唱時に独立して作動するなら、発声器官が乱れ、その結果、発声器官内の筋肉が正常に作動せず、所謂[いわゆる]レジスターの分離が生じてしまう。このレジスターの分離とは、通常、レジスターの境界では、器官の形と緊張を内部変換しなければいけないのだが、孤立して作動するためにそれが困難となり、分離が生じるのである。このことは、発声器官の機能的統一が崩壊していることの症状である。その為に、発声器官の各々の筋肉の働きによって固有の音が生じる。
要するに、レジスターとは、声の調子により筋肉の作用が異なるために起こる一過性の音色なので、レジスターは完全に独立をしていない。もしも、レジスターが完全に独立していると考えて訓練すると、やがては声楽発声器官を分裂させ、結果的には、片方のレジスターのみによる歌唱となってしまう。』
 綾歌はなんとか切り抜けた気がした。まさか口頭審問が有るとは思わなかった。今まで実技だけミスしなければ、と考えていたが、シュトレーゼマンにはその考えは甘く通用しない。
 【では声のレジスターについてもう少し詳しく説明して。】
 『え~と、その・・・・声のレジスターには・・』
 そこまで言い掛けたが後が続かない。
(どうしよう。)
 綾歌が、困っていると横から助け船を出してくれた。
 千夏だった。
 「レジスターを生理学的に説明すると。
<仮声のレジスター>
これは、細く痩せ、膨らみのない音色で薄いが芯があり、歯や顎、場合によっては前額に添えられるようなレジスターである。この一つは、<虚脱した>レジスターで、虚脱した発声器官、崩壊した声楽発声機構から作られ、呼気の使用量が多い。もう一つは、<支えのある>レジスターで、張りがあり、明るく、より強く通る音質の声であり、ある程度は充実した声に変化でき、胸のレジスターより呼気使用量が少ない。
<頭声のレジスター>
これは、やや暗く、膨らみがあり芯のない音質で、高く頭に響くようなレジスターである。仮声と頭声のレジスターは、同一の発声的基本要素を変形させたもので、声帯を伸ばし、声帯の筋肉は、殆ど助力しないという点では共通であるが、異なるのは、声門間隙の形だけである。
上記の二つのレジスターは、近代の音声生理学研究による仮説に基づいて区別されているが、この二つの概念の境界を決めるのは難しく、この研究は完結していないが、発声指導者からは認められることなので、大体において真実であろう。
<中声のレジスター>
これは、主として声帯の中の破裂・声帯の外側近くにある、声帯靱帯と声帯内筋とを繋ぐ筋繊維束の働きが増強し、多少孤立的に働くことにより生じる。このレジスターの特徴は、ほっそりとして、明るく前に響き、金属的な音色である。
<胸声のレジスター>
これは、声帯筋(このレジスターにおいて特に働く)だけが独立して働くと、声帯筋の収縮に伴って声帯が太くなり、声が厚ぼったくなる。しかし、声帯筋と同時に、収縮している声帯筋を包んでいる声帯靭帯が引き伸ばされれば、生理学的に正しく機能する。
<混声のレジスター>
これは、中声のレジスターと同じく見なされていることがある。この概念は、フランスの流派の時代(マヌエル・ガルシアからジャン・ド・レシュケ70))を指す。この概念は<全レジスターの融合>であって、生理学的にも、発声に必要な全ての筋肉を集中的に共同に作動させる(各声区を混ぜ合わせる)ことである。これは、当時のフランスの声楽曲のスタイルが、長いスラーを次々と使い、漸強漸弱を伴い、長大なフレージングを必要としたことから伺える。
そして、訓練における声のレジスターの扱いについては、第15章<訓練の原則>で、次のように述べている。
生理学的事実である、高音域(ファルセットー頭声)と低音域(胸声)の知識がある人なら、この二つのレジスターの機能を増進し、最終的には思い通りに<混ぜ合わせる>ことが出来るようになるまで、このレジスターの両極端から訓練をを始めなければならないことは、当然の事実である。以上です。」
 「綾歌くん、玲子さんにからかわれたんだよ。マラソンも最終日10kmなんて無理だと思わなかったのか?」
 『そんなぁ~今朝私3km、ちゃんと走りましたよ。千夏先輩だって自転車で付いて来たじゃないですか。』
 【では、綾歌君毎日とは言いませんが、少し運動を続けなさい。体力も必要です。】
 【ただし・・ボイトレをさぼった罰です。腹筋を30回やって下さい。私が見ています。】
 まずい!今の格好ミニスカにノーパン。確実に見られてします。着替えなくては。
 『教授じゃあ、着替えて来ますから、少しお待ちください。』
 【そのままで構わないですよ。】
  私が構うんです。
 「じゃあ、僕はこれで失礼します。」
 千夏先輩が居ないことがせめてもの救い。仕方なく私は足をきっちり揃え見えないように必死にスカートの裾を押さえて始めようとした。
 【あ、私が足を押さえてあげましょう。少し開いて。】
 え~ん、教授・・・あなたは鬼ですか悪魔ですか?
 【顔が真っ赤ですね。大丈夫ですか?】
 だめです、恥ずかしくって・・教授やめさせて下さい。明日やりますからぁ。
 【じゃあ、さっさと済ませましょう。ほら、足を拡げて。】
 仰向けの私は下半身に力を入れ、足が開かないようにした。
 【どうしたんですか?あぁ、ショーツが見える事が恥ずかしいんですね。大丈夫です。女性の下着に欲情する性癖はありません。見るより脱がす方が好きですけど。】
 あ~ん、教授何をしているんですか?了足の親指をそれぞれ掴んで?
 うっそ~、なんで、どうして?こんなに簡単に足が離れて行くの?
 【知っていましたか?こうするとどんな非力な人でも簡単に足を開かせられるんです。】
 知らなくていいのに・・・教授のエッチ!
  徐々に開いて行く足を羞恥と妖しい感覚の中で見ている。
 教授・・・見ないでェ・・・でも・・見て貰いたい、やっぱり恥ずかしい・・・でも玲子さんに負けたくない。???あれ?玲子さん・・・嫉妬している・・・
 【綾歌君・・・君・・・】
 『あぁぁ・・教授ぅ・・・』
 足は完全にこぶし二つ分開いている。
 あぁ・・・見られている・・恥ずかしい・・・恥ずかしいけど・・見てぇ。
 綾歌のオンナを教授になら見せてもイイ。
 あっ・・・・綾歌・・・・恥ずかしいお汁を・・・・溢してる。
 【綾歌君・・・素敵な光景です。・・・私は・・・口付してもイイですか?】
 どこに教授?・・・ううん、そうよね。綾歌自身にですよね。でも・・・お毛毛が
邪魔ですよね・・・あぁ・・もしかして・・玲子さんも、今の私のように思ったのかしら?
 【綾歌君・・・美味しいです。いい匂いもします。あぁ・・・綾歌君・・・・早く成長して、大人の女性になって下さい。私は綾歌君のその日を一日千秋の思いで待っているんです。】
 『教授ぅ・・・どうしてですか?』
 【今は言えないのです。ただ一つだけ言える事が有ります。綾歌君の事を私はずっと大切に思っています。】
 (ぁああ・・教授ぅ・・どんどん溢れて来てしまいます。・・・教授・・・大切って・・・私が思う通りに取っていいんですか?・・・教授が私を・・・)
 『あぁん・・感じる。教授の舌が・・・淫裂の中に・・・入ってくる。』
 ぴちゃ、ぴちゃ・・綾歌の耳に心地よく響く。
 恥ずかしいのに、幸せな気分だった。顔は相変わらず真っ赤に上気していたが、幸せだった。


【ドルチェ・アマービレ】(11)

 『教授、綾歌の事なんですけど、彼女少し赤面症の気が有りそうなんです。ピアノは聴衆に正対しなくても済みますが、歌はそうは行きません。何か良い方法が有りますか?』
 確かに正面から見つめられると、顔が赤くなる事がある。
 【綾歌君は大丈夫です。彼女は人一倍練習し、赤面症を克服しています。自信が付くと実力を発揮するんです。練習が始まったばかりの時期には練習不足を気にして、上がってしまったり顔が赤くなったりしますが、それは当たり前の事だと、認識するよう働きかけるのです。
 つまり、赤面する事は綾歌君にとって極自然な事であると自覚する所から、始めればいい。
 赤面症は顔が赤くなる事自体がその人に影響を及ぼすのではなく、「紅くなったらどうしよう。」「顔が赤い事を指摘されるのではないか。」と言う、観念に囚われて自縄自縛に陥る事が、益々紅くなってしまう原因なのです。】
 『と言う事は、綾歌がそのことに対して、肯定し思考法を変えるだけで克服出来るのですね?』
 玲子は自分にない綾歌の悩みを判ってやることが出来ず、「頑張りなさい。」とか、治す事ばかり考えて、綾歌に無理強いしていた事を気付かされた。
 【誰しも、大人数の前に立てば上がります。ミスすれば顔が赤くなります。それが精神的に強迫観念となり、紅くなったらどうしよう、皆の前に立つと必ず赤くなる。と思い込みどんどん悪循環に陥るのです。良いじゃないですか、上がっても、良いじゃないですか顔が赤くなっても。それは綾歌君の初々しさを象徴する出来事です。】

 『教授、具体的にはどうすれば・・・』
 【何もしない事。それも一つの手です。でも玲子君は納得しないようですね。では、聴衆の前に立つ事は赤くなる事だと玲子君が身をもって教えなさい。そうですね・・・玲子君はミニスカートを穿きますか?】
 『穿きますけど、それが何か?』
 【では、いつもミニスカートで過ごしてください。但しショーツは禁止します。】
 『え、エッ?』
 【恥ずかしい格好で人前に出ると何もしなくても、恥ずかしくって顔が赤くなるでしょう?だが、徐々にその恥ずかしさが快感に変わる。赤くなることが快感に繋がれば克服できた事でしょう?】
 『教授、途中から論点がすり替わっているように思えるのですが?』
 【流石です玲子君、今の欺瞞に気が付きましたか。・・・そうです、赤面症と露出による快感は何の繋がりも意味もありません。ただ、綾歌君がその欺瞞に気が付かなくて実行しブラシーボ効果で克服出来たらめっけもん。その程度の対処法です。綾歌君は、まだまだ世間知らずの初心な女の子です。世間の欺瞞、大人の欺瞞に慣れ、自分の判断を磨き自分で対処出来るように訓練しなければなりません。あえて、やらせるのです。】
 『教授は悪者になるお積りなんですね。・・・そんなに綾歌が可愛いの?』
 【ええ、可愛いですよ。6年前の玲子君もね。】
 『今は・・可愛くないんですか?』
 【おやおや、玲子君しばらく逢わないうちに、嫉妬深くなりましたね。折角プロになった時に、玲子君を私の馘から解放したのに、また依存したいのですか?】
 『だって教授・・・一人で生きて行くのって、大変なんです。何もかも自分で決め行動する。結果責任は自分です。・・・判っています、教授に躾けられた通り、自分で考えて良かれと思う事を、迷わず行動していると思います。でも時々、この道で良いのだろうか?別の道が身近に見えると不安になるんです。
 そんな時傍に誰かが居て欲しい。自分が尊敬できる方、愛した方、いえ、今でも愛している方に、傍に居て欲しいのです。叶わない事は判っているのに、求めてしまうのです。証が欲しい、愛されている証が。』
 玲子がこの山荘に来てから初めて見せる涙。
 だがシュトレーゼマンは気が付かない振りをして言う。
 【困りましたね。玲子君の心を捉えて離さない人に私から一言言わないといけませんね。】
 『教授・・本当にその方の事判りません?』
 【あった事が有りますか私が?】
 『ああ、もう。・・・・忘れていました教授がどういう人だったか。』
 【私が?ですか。】
 『そうです、この鈍感!』
 玲子は泣き笑いの体で、教授の胸をポンポン叩く。

 『綾歌・・・あなたにピッタリの訓練方法を見つけたわ。やってみる気有る?』
 玲子は不敵に笑う。
 「あがり症や赤面症が治りますか?」
 『ええ、教授が仰っていたから、大丈夫よ。』
 綾歌は、教授が言う事ならと、話を聞くことにした。
 『いい綾歌。あがり症も赤面症も、人に見られる事が気になるからなの。逆療法で見られる事に快感を覚えるように訓練すれば大丈夫よ。』
 「判りましたどうすればいいのですか?」
 『綾歌はミニスカートを持っている?持っていたらしばらくそれを穿いて過ごしなさい。そして、これが一番重要なんだけど・・・ショーツは付けないで。』
 「え~無理ですぅ。恥ずかしい・・・見られたら恥ずかしくってもう歩けない。それに千夏先輩や教授に見られたら・・嫌ぁ~」
 『あら、あなただけがその恰好じゃないわ。私も同じ事をするから。恥ずかしいのは同じでも、一人より二人なら出来るわよね。』
 「う・・・うん。判りました、玲子さんがするなら。」
 玲子はしてやったりと言う顔を隠し、その場で穿いていたショーツを脱いで見せた。
 綾歌は、モジモジして躊躇っていたが、辺りを見回し誰も居ないことを確認すると、思い切ってショーツを脱いだ。
 そこへ千夏が入って来た。
 一拍遅ければ脱いでいる所を見られた。そう思うと綾歌は顔が真っ赤になる。
 [綾歌くん、顔が赤いけどどうしたの?]
 「なんでも有りません。先輩何か用ですか?」
 千夏は今朝の事を尋ねにきた。
 [あのね、今朝僕を起こしてくれたのは綾歌くんかな?]
 ますます顔を赤くして綾歌は答える。
 「私かも・・・玲子さんも居ました。」
 玲子は、あら?上手く逃げたわね。と言う目で綾歌を見た後、千夏に言う。
 『千夏も男の子ね。おちん○ん朝勃ちして居たわよ。綾歌も喜んじゃって、悪戯しようとしたから止めたわ。』
 「嘘ですぅ! そ、そんなことしません。あんなに大きいの・あっ」
 『あらしっかり見てい居たじゃないの。』
 [で、二人とも、どうしてノーパンな訳?]
 「え?」 『え?』
 綾歌と玲子は同時に疑問を口にした。
 [君達、床に張られた大理石のツルツルの表面に薄っすらと映り込んでいるよ。]
 ふたリはさっと下を向く。
 「いっ~や~ぁあああ。」
 綾歌が叫ぶ。
 『ちなぁつう。見いたぁなぁ・・・で、どう?どちらの下半身がそそる?』
 綾歌はただ赤面し、恥ずかしがっている自分と、玲子の対応の仕方の違いに、大人の女の余裕を感じた。
 [決まっているじゃないですか。それは・・・]
 『それは?』
 [玲子さんですね。だって、玲子さん毛が無いんですもん。]
 「え?玲子さん?」
 ちらっと玲子を見る。・・・無い。有る筈の草叢が無い。夕べお風呂に入った時は有ったはず。
 『あら、綾歌不思議そうね。簡単な事よ、剃ったの。』
 「なんで?剃るんですか?」
 『党別に綾歌だけに教えるから、耳を貸して。・・・』
 何やら耳打ちされた綾歌は、ちょっと表情が険しくなっていた。
 (私が倒れていた時に露天風呂の方で教授とそんな事を・・・教授も教授よ。玲子さんと裸でそんな事を・・・私と言う者が居ながら。あ?え?・・・私・・・教授の事・・・玲子さんの事を・・・・)


【プリムローズ】(6)

 【ベス、美味しいよ君のプッシー。ジュル、ジュパ、ズズッ、凄く溢れて来る。飲みきれないほどだ。】
 『yes、yes。ゼロ。It licks more.ゼロ。』
 奥様がもっと舐めてと言う度に、卑猥な汁音が浴室の外まで響く。
 『ゼロ・・The penis is put in my pussy.。お願い挿れて。早く』
 我慢出来なくなった奥様は、オチン○ンをねだる。
 【入れるよベス。・・おお!なんて暖かいんだ。ベス、動くよ。】
 肉と肉がぶつかる音が聞こえる。浴室のシルエットは奥様が四つん這いでお尻を高く掲げているように見える。
 (あぁ、なんてイヤラシイ格好。まるで犬のよう・・奥様はメス犬よ。あんなにキャンキャン吠えて、オジサンをねだって。・・・羨ましい、私もして欲しい。)
 オジサンの腰の動きが前後に激しく、時に廻すようなローリングを加えているのが判る。
 『ハッ、ハッ、ハッ・・・Oh,yes、Oh yes。 I‘m Coming ゼロ。』
 あら、そろそろベスが逝くわ。私の出番ね。
 毛、詩織のオマ○コはグッショリ濡れ、膣口は開きかかっている。指で鎮めるのも限界だった。
 『OhOOO  イク・・イク・・Come On 詩織!』
 ベスが呼んでいる。入らなくっちゃ。 浴室のドアを開けて1歩踏み出す。
 中の光景は、予想通り奥様が四つん這いで、喘いでおり、オジサンが奥様の腰を片手でガッチリ掴み、もう片方の手が束ねた奥様の髪の毛を馬の手綱のように引っ張っている。
 奥様の頭は引っ張られた髪の毛のせいで仰け反り、背中が弓なりになっていた。
 【し、詩織君!・・あぅ・・ベスもう駄目だ。でる・・出る・外で・・・】
 『no ゼロ。 It puts it out in the vagina.』
 【良いのか?膣中で出して!】
 『I hope.・・お願いゼロ!あなたを頂戴。あなたの精液を私の中に頂戴』
 オジサンの腰が3度痙攣し、ビクッ、ビクッ、ビクっと何かを吐き出している。
 『Oh My God! うれしい!あなた。出ている、たくさん出ているわ。』
 オジサンは力尽きて倒れ込むように奥様の背中にカラダを預け、荒い息をしている。
 奥様を潰さないようにしながらもピッタリ寄り添う。
 二人の満足げな貌、悔しいけど幸せそうで、見ている私まで幸せな気分になるから不思議。
 息を整えたオジサンが奥様から離れる。
 抜き取られたおオマ○コからオジサンの白い精液がトロトロ流れ出している。
 『詩織、ゼロのオチン○ンを綺麗にしてあげて。』
 慌てて私はオジサンの股間に手を伸ばし、シャワーを使って綺麗にしようとした。
 『詩織、嫌でなかったらあなたのお口で綺麗にしてあげて。』
 奥様・・・待っていましたその言葉!
 私は夢中でオジサンのオチン○ンにむしゃぶりつき、奥様とオジサンの淫らな汁で汚れたオチン○ンを口に含み舐めあげた。
 【こ、こら止さないか詩織君。】
 『ゼロ、詩織さんには私がお願いしたの。あなたのミストレスになってくれるように。その為にはあなたに抱かれるのが早道。ずっと、浴室の前で私達のセックスを聞いて貰っていたの。断らないで。』
 【ベス・・お前何で?】
 『ゼロ・・あなた・・これがあなたにあげられる最後のpresent。 私からのlast Xmas present なの。』
【どう言う事なんだ、ベス。】
 『黙って、今は詩織さんを可愛がってあげて、そうしたらお話します。あら、あなた。もう元気になって来たわ。』


世間はXmas一色でしょうか?

 久しぶりに原点に戻って【妻の秘密~】を執筆しました。
 妻~の第1部は人妻のミステリアスな部分と生エロが第2部は生エロと男女の機微
をメインテーマに書いた作品でしたが、第3部はネタが尽きた後の蛇足に等しいもの
になってしまいます。
 つまり晃一のハーレム計画に真樹も巻き込まれた格好です。
 単純にいえ、純粋に生エロonlyで書くのも一興かな?と構想していたのですが、

 音楽家様のコメントが【晃一は3人に愛される魅力に溢れた男性なのでしょうね】
と言う質問でした。
 【うわ~どうしよう。そこまで考えていなかったぁ。】と言う体たらく。

 今必死に魅力を考え中です。
 【優しい】 【デカイ】 【長い】 【硬い】 ああ、こりゃいかん!どうしても生エロに・・(^_-)

 【つまりは包み込むような包容力=優しさ】が一番なんでしょうね。
 でも、『ハーレム』は男の夢の一つですね。『大奥』も同じですね。
  みやざきあおい、には魅力を感じませんでしたし、ほりきたは言語道断どうして
NHKは・・・以下自粛

 ああそうだ、家はもうXmascake食べたけど(早)皆さんはどうですか?
 音楽家様は手造りですかぁ? 食べる人が羨ましい。

 また、コメントお待ちしています。

 

【妻の秘密・義妹の秘密3】(1)

 カッ、カッ、カッ、パンプスの音も高らかに一人の女性が廊下の中央を闊歩して行く。
 彼女が歩みを進める度に人垣が左右に分かれて行く。
 一人の男がその彼女に近づいて行く。
 「あのぅ、星野常務今度の役員会に掛ける案件なのですが・・」
 常務と呼びかけられた女は、男を一瞥し、直ぐに前を向くと言い放つ。
 『人事部長、廊下で話す事じゃあ無いわね。判っているでしょう。後で私の部屋に来なさい。10分だけ時間をあげる。』
 歩みを止めずにいた女は、自分の部屋に入る。
 女の執務室はこのビルの7階に位置し、東南の角部屋で見晴らしが良い。部屋の前室が秘書室でここの許可が無ければ中に入れないようになっており、執務室の一部が仮眠室を兼ねたベッドルームに改造されていた。
 「常務、今日のスケジュールです。9時に三峡製薬副社長と面談、10時に独バイエル製薬CEOと面談、11時から開発会議。12時に厚労大臣と会食、14時まで第2工場の視察、15時から17時まで市民団体との懇談会、18時マスコミ取材。20時から」
 『もう良いわ。・・・ねえ、私に自由な時間はないの?もう半年休み無しでしょう。いい加減にしてよね。』
 彼女は行き場のない怒りを秘書にぶつけていた。ヘッドハンティングされ移って来た。
 最初は研究所長の筈だったが、ふたを開けて見たら重役だった。事務処理能力も人一倍有った為直ぐに研究担当兼務の常務に昇格した。以来半年休み無しの状態だった。
 彼女に移動を進めた人が居た。その人とも都合2年程逢っていない。
 「常務、お気持ちは判りますが・・・常務が居ないと進まない事ばかりで・・・」
 『判った、判ったわよ。今から10分間だけ人事部長に時間をあげたから時間調整して。』
 「畏まりました。それと、先程常務のお身内の方と名乗られる方が面会に見えられました。3人で見えられ下の喫茶ルームで待たせてあります。どう致しましょうか?」
 『身内・・・?そうね、じゃあ、人事部長と話が終わったらここへ呼んで頂戴。』
 誰だろう?大方私を頼って上京してきた遠い親せきと言う輩だろう。体よくあしらっておけばいいわ。

 『へぇ~、凄い部屋ねえ。・・・久しぶりです。』「お久し振りです。」
 最初に入って来た女性2人を見て驚いた。良く見知った二人だった。すると、もう一人は・・常務は執務机をから腰を浮かせ両手で机を押さえ体を支えた。
 【君の活躍を良く聞かされていたよ。久しぶりだな、真樹。】
 『あなた。・・・晃一さん。あぁ・・晃一様。』
 机から離れた真樹は、ふらふらと3人に近づき男の前に膝をづくと男の足に縋りつく。
 『あぁ晃一様、ご主人様。真樹は、真樹は淋しかったんです。ご主人さまに逢いたくて逢いたくて、でも、ご主人様の許可が無いから・・お待ちしていたんです。』
 廊下を闊歩していた時の、傲慢な、男を見下した姿は見られない。そこに居るのはしおらしく控え目で受け身の女だった。
 「あなた、積もる話も有るのでしょう。彩香と私はどこかで時間を潰していますから、ごゆっくりして下さいな。」
 「お姉ちゃんの言う通りよ、あなた。子供達にお土産でも買っていますから、真樹さんとどうぞ。夫婦が2年振りに逢ったんでしょう?」
 『でも、薫さん、彩香さん。』
 「良いのよ、私達は毎日夫の晃一さんに愛されているわ。でももう一人の妻の真樹さんとは離れ離れ、一杯愛して貰いなさいよ。」
 彩香が真樹をもう一人の妻と言ったのは間違いなく真樹の事だった。
 薫と彩香の姉妹に晃一。この3人と真樹は特殊な関係だった。世間一般に知られると間違いなく犯罪行為になる重婚。それに近い形態だった。
 書類上の正式な妻は薫、その実妹の彩香、彩香の子は晃一に認知された。そして一緒に暮らしている。そこに至るまでの話も真樹を除いては出来ない事だった。その遠因は真樹に有った。
 そして真樹も晃一の秘密の妻になった。その経緯をこれから語ろう。



Xmas、イブイブイブ(^_-)

 皆様如何お過ごしでしょうか?
 私は先週木曜日夜半に発熱し、翌金曜病院に行ったものの週末を寝て過ごす
という、体たらくでした。

 平熱が36.2度の私が38.8度を出したのは3年ぶりです。
 3年前はインフルエンザに罹り、肺炎を起こし2週間程入院しました。
 また、同じなのか?・・・あせりましたが幸い普通の風邪でした。
 
 40代になり、身体を不治の病に侵され(確かに不治なんですけど、只治らない
だけで、持病とも言いますね。♪ ↑のような言い方をすると、すぐ亡くなるイメージが
出てしまうのは痛し痒しです。)益々弱くなってしまいました。

 男女とも40を超えると体の中から変わるのか、それまで効いた無理や無茶が
出来なくなり、体の衰えを実感します。

 気持は逸るのに足が縺れる。なんて小さいお子様が居る方、実感しませんか?
運動会で。親の出番が来て張り切るのは良いが、転んで骨折したり、最悪心臓麻痺
等の痛ましい事故が起こるのも、40代から、いや最近は激務のせいか30代でも
多いと聞きます。
 私は幸い小さい子は居ませんから襤褸が出ませんが、大きなお腹を抱えて走る
お父さん方を見る機会があると、親父も大変だなぁ~と思います。
 それと共にお母さん方も、お弁当の準備や何やかんやで眠い目を擦りながら
お子さんの為に頑張る姿を見る機会があると、大変だなぁ~と思いつつ
ご主人の為には余り早起きしないのかも。という危惧も持ちます。
 と言うのも、釣った魚に餌はやらない旦那さんが結構多いんじゃないかな?
と考える次第で(^_^;) 

 どうしてそう思うかと言えば、今の時期街に溢れるのは若者と若者向けの色々な
イベント、商品、レストラン、エリア紹介など。どう見ても40代にはちと入りずらい
雰囲気が多そう。

 奥様方がイルミネーションの下をご主人と手を繋いで歩く姿を夢想すると思いますか?
 何バカな事を言うんだ、リストラの危機に自分がイルミネーションのように会社に
目立たないように生きているのに、そんな余裕あるかい!と叱られそうですが、
それでも、夫婦の会話は会社に聞かれないでしょう?
 『ママ、愛しているよ。』でも、『今でも綺麗だよ。』の一言でも掛けて見たら如何です。
もう今日は、イブイブイブですし、雰囲気は不自然じゃないですからね。(^_-)

 まあ、ラブホも予約が必要かもしれませんが、お子様にはサンタが早く来るから
すぐに寝なさいの一言で十分対処できるでしょうから、頑張ってみては?

 なんでこう言う話を書くのかと言えば、世のご主人方が怠惰なおかげで私の様な
不埒者が蔓延れるから、そのお礼ですよ。
 最初は、「お父さん何バカな事をいうの。年考えなさい。」とこき下ろす奥様も
イブイブイブの3日間言い続ければ、最後には『私も』になるでしょう。
 ならなければ・・・・紅白まで粘り、カウントダウンでしんみりした雰囲気なら・・
 え?そこまでするの?・・はいあなたは、「寝取られ」ますぞ、ご注意を!

 と言う事は・・奥様方もこれ見ていたら・・・しまった。貴女が知っている事はご主人に
黙っていてね。知らない振りして聞いてあげるのが、素敵な大人の女性ですよ、ね。♪

 
 P.S.
     XXX様、音楽家様、匿名様いつもご愛読ありがとうございます。
   拍手コメントを頂きながらレス出来ず申し訳ありませんでした。
   理由の如何に係わらず、放って置いた事すみませんでした。
  
  お詫びに   『XXX様、愛しているよ今から海を見に行こう。』
         『匿名様ぁ、髪形変えたの?綺麗だよ似合っているよ。』
        『音楽家様ぁ。柔らかい指していますね。形の良い指好きなんです。


       Merry Xmas FOR ○○○○様・・・I LOVE YOU

     さて、栄冠はどなたの手に・・ブルガリですか? ヴァーキン? 


       
 

 

【ドルチェ・アマービレ】(10)

 「あのぉ、玲子さん。そのぉ、あのー私をベッドへ運んでくれたのは?・・・」
 全裸でお風呂場に倒れた筈、恥ずかしいが聞いておかねば。思い切って質問した。あの場合多分教授だと思うけど、念のため。
 『ああ、それなら運んだのは千夏よ。私と教授は露天風呂の方へ移動していたの。そうしたら千夏が・・いくら私でも、これ以上は言えないわ。あんな・・いいえなんでも無いわ。気にしないで。』
 そんなぁ、思いっ切り気になるんですけど。大体何で千夏先輩がお風呂に居るんです?
玲子さんと教授は何をしていたの?
 だんだん不安になる。どんな醜態を曝してしまったのか?朝になって千夏先輩と顔を合わせられるのだろうか?
 『綾歌、朝食はベーコンエッグにアメリカンコーヒーをお願いね。判っているでしょうけど、ベーコンはカリカリにね。卵はベーコンの脂をスプーンで掬って掛けながら作る事、ちゃんと半熟にしてね。コーヒーは浅炒りで。教授にも同じものをお願い。千夏は日本食じゃないとダメなの。必ず納豆は付けてね。』
 あぁ、本当に給食当番なんだわ。別々に作るの大変なんですけど・・
 『それから、ふふっ。あのね朝食が終わって一息ついたら、発声するでしょう?今日からは代りに3キロのマラソンね。2日おきに1キロずつ増やすわよ。最終日で10キロ。普段インドアで運動なんか余りしていないでしょう?お腹から声を出すのに体力もいるのよ。あ、もちろん腹筋もね、目標300回!にしようか、どうする綾歌?』
 そんなぁ・・運動苦手なのにぃ・・・玲子さんの言う地獄の特訓ってこれなの~!
 「あのう・・出来れば全部無しで・・」
 『あ・や・か、教授の決めたメニューよ。これ1番楽なのよ。私は本当に42.195キロ走らされたわ。今回教授が随分綾歌に優しいのは、多分食事当番だからよ。あなたが倒れると食生活が貧しくなるのが確実ですもの。担当はマラソンが千夏、腹筋は教授がするからその積りで居てね。特に教授は特別レッスンを兼ねているから、格好も私がそのつど指示するから、必ず従うのよ。』
 玲子さんの顔が凄く淫靡に見えたのは錯覚だと良いのだけれど、あぁ背中がゾクゾクしてきた。
 
 早朝、4時に起こされ食事の支度を済ませ、男の人達を起こすように玲子さんに指示される。まず、千夏先輩の部屋に赴きドアをノックするが反応が無い。
 『何をしているの綾歌、さっさと中へ入って起こしなさい。』
 「先輩、入りますよぉ・・・何で私が男の人の部屋に入るのよぉ・・」
 『綾歌!・・・ブチブチ文句を垂れないの。』
 「はぁ~い。」
 仕方なく心の中で毒づきながら部屋に足を踏み入れる。
 ドキドキしながらベッドの傍に近寄る。あれ?・・・タオルケットの一部分だけが盛り上がっている。
 こ、これが・・噂に聞く・・・・・立ち・・・キャッ、言えない。
 見ないようにして先輩に声を掛ける。
 「千夏先輩、先輩起きて。・・・お~い。・・・お~いちなつぅ。起きろ!皮肉屋。」
 寝がえりを打った先輩がこちらを向く。一緒に体に巻きついたタオルケットがハラリと堕ちる。
 「ギィヤァァァ!」
 悲鳴を聞きつけて玲子さんが慌てて入ってくる。
 『どうしたの!綾歌。・・・・何よぉ・・・たかが、千夏のオチン○ンが見えた位で。そんなに悲鳴をあげないでよぉ・・・まったく・・千夏も千夏よ裸で寝ているなんて、まぁ、可愛いぃ・・』
 男の人の・・男の人の・・モノ・・大きくなった・・モノ・・・心臓が早鐘を打っている。
 れ、玲子さん・・可愛いって・・・何が?可愛いの?・・・お父さんのだって・・大きくなったところ・・見たこと無いのにぃぃ・・・・あぁ・・お嫁にいけない・・あ、でも私も教授に見られているし、触られている・・・その時からお嫁に行けないのかぁ・・なんだ、今更じゃん。そうとなれば・・もっと良く見ておこう。
 視線を戻そうとしたとき、千夏先輩と目が合ってしまった。
 咄嗟に目を逸らそうと向けた先が・・千夏先輩のモノ・・ピクンと動いたそれは青筋立てたソーセージ・・あぁ・・当分食べられないよぉ・・・思い出しちゃう。
 『綾歌・・綾歌・・あ・や・かぁ!・・いつまで見とれているの!、教授を起こして!』
 その声で我に返り、脱兎の如く部屋を飛び出した。
 「はぁ~・・・あぁ、恥ずかしい・・でも・・これで昨夜のお風呂場のお返しよね。私も見られたんだもの。・・おあいこよぉ・・」
 必死に自分に言い聞かせた。そうでも思わなければおかしくなりそうだった。おかしくなるのは頭では無くカラダの方だけど・・・さっきから、ショーツが湿っぽく感じる。あのままあの部屋にいたらどうなっていたのか・・・自分が淫らになってしまいそうで怖かった。
 深呼吸して教授の部屋のドアをノックする。
 「教授、綾歌です。朝食が出来ました。起きて下さい。」
 う・・教授も起きて来ない。恐る恐る。部屋に入って行く。
 教授はタオルケットをはだけたまま寝ていた。仰向けで寝ている教授の下半身に目がいってしまう。
 「あれぇ?立っていない・・・どうしてかなぁ・・ええと、男の人は朝・・アソコに血が流れ込んで、ちょっとの刺激で大きくなる・・だっけ?・・・教授・・ごめんなさい。ちょっとだけ・・・」
 私はそーっと教授の股間に手を伸ばした。こんな事自分からするなんて、考えもしなかった。今朝は、いいえ昨夜からずっとおかしかった。玲子さんのカラダから漂う匂い・・グリーンティの香りの後ろから匂う男の香り・・教授の体臭がした。
 ベッドで眠ろうとしていて悶々として眠れず、服の上から股間を刺激していた。
 (はぁん、教授ぅ。私も玲子さんのように、舐めてみたい。どんな味がするの?美味しいの?あぁ・・私・・どんどんイヤラシイ事したくなっている。教授のレッスンを待っているの。次はどうするの?今度は?あぁん、子供でいるの嫌なの。知りたいの。気持ち良くなりたいの。美歌が言う事本当なの?カラダが飛んで行ってしまうようなフワフワした感覚ってなに?バラバラになる感じって?アソコが痺れるような感覚ってどうして?自分でアソコを触るよりずっと気持ち良いの?)
 朝目覚めた時ショーツがゴワゴワしていて気持ちが悪かった。洗濯しようとして見たら糊を付けて乾かしたようになっていた。白濁した汁も付いていた。
 「あぁん・・教授。・・・熱いのね。あぁ・・大きくなる・・あん、硬くなってくるのね。ああ嫌、脈打っている・・・見たい。見たいの・・でも、教授・・その前にキスしていいですか?。」」
 教授の唇に唇を押し付け、吸って見る。舌でこじ開けるようにして唇全体を私の唇で覆う。
 唾液が流れるまま教授に送り込む。舌で口中を探る。教授の舌を見つけて、絡める。
 「ふぅぅん、はぁぁん。」
 甘い溜息が洩れる。夢中で吸いたてる。教授が起きるのを恐れ慎ましくしていたのに,箍が外れてしまう。
 薄眼で教授を見る。教授の目が開けられていた。
 触っていた手を離そうとした。上から教授の手が押さえ付けて動かせない。
 その手が上下に動かされる。
唇を一旦離す。
 「教授ぅ・・・わたし・私、はしたなくてゴメンなさい。抑えきれないの。夕べの玲子さんと教授に嫉妬しているの。どうして私にもしてくれないの?」
 また唇にむしゃぶりつく。
 顔中にキスする。耳の中に舌を差し入れる。耳たぶを軽く噛む。教授の乳首を指で摘む。
 舌で刺激する。ゆっくりと教授のカラダを上から下へ移動しながら刺激する。
 頭の中で痺れたような感覚の奥で、真面目な自分が警鐘を鳴らす。
 『綾歌・・女の子がそんな事をしちゃダメよ。大人の女になるまで、子供はだめ。』
 〈綾歌・・そろそろ、あなたも知っていい頃、体験したいでしょう?玲子さんや美歌に取られたく無いのよね。もっと自分の欲望に正直になりなさいな〉目覚めた綾歌が囁く。
 教授の体から自分のカラダを離し、教授に跨る。
 教授を見降ろしながら、キャミを脱ぐ、小振りだけど張りのある胸を晒す。そのまま上体を傾け、教授の唇に乳房を押し当てる。
 「はぁぁん、んんぅん。はぁ・・・気持ち良い・・・」
 またがった股間を教授のオチン○ンに擦りつける。クリが当たるように角度を調節する。
 「おぉん、くぅ・・あぁん。」
 腰の動きが止まらない。教授の頭を抱え乳房に押し付ける。
 (ぁあ・・どうしちゃたんだろうわたし。・・イヤラシイの。こんなにエッチだったの?このまま、しちゃってもいいのかなぁ?・・・)
 また、自問自答する。
 『綾歌・・・初めては本当に好きな人、愛している人と結ばれるのよ。良いのしてしまって、よく考えなさい。』
 〈そんなに深刻に考えなくても、好きなら良いわよね。最初の人は一生忘れられない。と言うけれど、女が全部そうだとは限らないわよ。もっと素敵な人が出来たら前の人の事は忘れてしまう事が出来るのが女よ。何時までも引き摺るのは男の方よ。都合良く忘れられるのが女の特権だと思いなさい。〉


 【綾歌君・・・ここまでにしておきなさい。もっと大切にするんだ。初めての時はもっと夢見て良いと思う。本当に好きな人と、素敵な場所で迎えなさい。そうすると幸せが訪れるよ。気持ちが高ぶってしたのだろうけど、君の本心とは思えない。さあ、降りなさい。でも、その前にキスさせてくれるかな?】
 教授が不意に私を押し留めると、額に軽くkissして体を引き離した。
 「あぁいや・・教授ぅ・・イイの・・していいの・・」
 【じゃあ、こうしよう。今年のクリスマスにイタリアに綾歌君を連れて行く。その時にも同じ気持ちなら、ある場所で待っていなさい。違うならイタリア観光を続けて構いません。それまで自分の気持ちを良く確かめて、断ったからと言ってレッスンを止めるとかは言いませんし、綾歌君も気に病む必要はありません。今はとにかく世界に羽ばたくための努力の方に力を傾注しなさい。性愛は大切だがそれだけを考えるのは愚かです。それで潰れる女性も多い、カラダが心に付いて行けないのですね、ですから特別レッスンにもそれなりの意味があるのです。ただイヤラシイ事がしたいだけならこんなに回りくどい事をしません。綾歌君にカラダの快楽を知って貰った上でそれに溺れない心を鍛えてやりたいのです。玲子君も同じ様に取り組みました。まだ少し、修業が必要な様子でしたが。この世には男と女、女と女、それぞれ色々な愛し方があります。その快楽に溺れそれしか考えられなくなり、自堕落になる。悪い例が、卒業生のA子君です。彼女はもう少しで世界に羽ばたくと言う時にある男性と恋に落ちました。その男性が良い人ならば文句を付ける人は誰も居ないのでしょうが、その人は彼女をお金のなる木だと考え、自分の仕事を放り出し、所謂ヒモのような生活をしていました。お金のかかる男で、A子は詰らない仕事でも下らない仕事でも何でもしなければ養えず・・大切な喉を痛め、ステージから去りました。その上、金の切れ目が縁の切れ目、捨てられて、精神的にもボロボロの状態で私に連絡が来ました。あのような教え子、女性を二度と出したくありません。出来れば毎年受け持つ女性全員をレッスンしてあげたいのですが、それは無茶と言うものです。精神的にも肉体的にも幼く、その割に才能のある女性だけを特別にレッスンする事にして、初めて教えたのが玲子君です。綾歌君は3人目です。美歌君をレッスンしないのは、彼女はあれで意外としっかりしているからです。過去に良い男性に巡り合ったのでしょう。】
 教授が初めて特別レッスンの意味を教えてくれた。意味は良く判らない事が多かったが、大切にされている事を実感した。


【ドルチェ・アマービレ】(9)

夕食は簡単にカレーライスを作り、みんなに提供した。
 「綾歌くん。林間学校のつもり?」と千夏先輩。
 『甘口なんて、お子様ね綾歌!』これは玲子さんだ。
 【美味しいよ綾歌君。でもこの次は焦がさないようにしたまえ。】教授ぅ・・
 3者3様で批評されてしまった。こんな事ならお母さんにもっと教わって置けばよかった。
 【でも大した物です、この玲子君はカレーを炭に変える錬金術師だし、千夏君はお米を洗剤で洗う天才です。
いやぁ、本当にこの合宿は綾歌君のお陰でまともな物が食べられそうで嬉しいですよ。】
 玲子さんと千夏先輩は教授を睨みつけていたが、教授は平然とカレーを掬い口に運んでいる。

 『千夏・・覘きに来るなよ。綾歌行こう。』
 玲子さんに誘われ、温泉に入りに行く。母屋から少し離れた場所に温泉があった。廻りを板塀で囲まれ、総桧造りの天然温泉。透明なお湯に月明かりが差し込んでいる。
 「チャポーン!」
 隅で音が反響する。
 『あ・・・れ、玲子さん。きょ。教授が先に・・・』
 あとが続かなかったが、教授が先に温泉に浸かっていたのに気が付かなかったのだ。
 『キャァ・・』思わず悲鳴を上げた。
 しかし教授は不思議そうに私達を見ただけでそのまま動かない。
 慌てて出ようとする私の手を掴み、玲子さんが湯船に引き摺っていく。
 『綾歌・・どうしたの?さあ、入ろう。』
 「れ、玲子さん。平気なんですか?あぁ・・恥ずかしい。」
 『しっかりしなさい。あなたも特別レッスンを受けている身でしょう。これくらいで恥ずかしがるなんて・・・あぁ・・出来る事なら、あなたと代わりたいわ。もう一度教授に教えて頂きたいわよ。』
 【玲子君、君はもう私の手を必要としない。立派に羽を広げて飛んで行った。もう私という、止り木は余計な物でしかない。】
 『そんな事仰らないで・・・あの時約束しました。それを忘れろと、仰るんですか?あの日の事は私の大切な思い出です。教授・・・どうして・・私を・・愛してくれないのです?どうして・・連絡もしてくださらないの?』
 呆気に取られた私の目の前で、繰り広げられる愁嘆場。
 全裸の玲子さんが教授に抱きつき、顔中にキスの嵐を振りまいている。教授が立ち上がり・・・キャァァ・・教授のおちん○んが・・・見えちゃった。・・温泉を出ようとすると、玲子さんが脚にしがみ付き、教授の腰に手を廻し・・
 うっそぉ・・・玲子さんが・・・玲子さんが・・・
 ダメだ私の口から言えない淫らな事をしている。

 『教授・・あぁ・・欲しかったんです。教授にもっと抱かれたくて頑張ったんです。ご褒美を下さい。』
 玲子は口を大きく開け、教授の男を飲み込む。根元まで飲み込み、喉の奥に当たっても構わずに深くより深く銜えようと顔を寄せていく。
 1度口の端まで戻し再度飲み込む。頭を前後に動かす動きが早まり、唇を窄め、舌先で肉茎を舐めあげ、チュパ、チュパ音を立てて吸い上げる。
 同時に、豊かな乳房を太股に押し付け、硬くなった乳首で教授を刺激する。

 一連の動きは全て見ていたが、最初のショックで記憶が飛んでいて、気が付いたらベッドに寝かされていた。
 隣のベッドはもぬけの殻で、時計を見るともう夜中の2時を過ぎていた。あれから、6時間経っている。
 ドアがそっと開きグリーンティの香りが流れ込んでくる。その中に栗の花の匂いを嗅ぎ綾歌は首を傾げる、
 『あっ・・綾歌。気が付いたの・・大丈夫?』
 玲子さんが心なしか上気しトロンとした目を私に向ける。
 『綾歌・・・ごめんね。吃驚させてしまって。・・でも判って・・4年ぶりなの・・教授にお逢いしたのは・・今判らなくても、いつかあなたにも判る。あのレッスンを受けた者なら・・きっと、理解してくれる。』
 『玲子さん・・私初めてで・・そのビックリして・・』
 『そうよね。。綾歌はヴァージンでしょう?・・私も・・6年前は・・あなたと同じ。ねえ、軽蔑した?』
 玲子さんの顔には、別になにを言われても構わない。自分の思うとおりにしたのだから。とでも言うような自信に溢れ、輝いていた。
 『綾歌・・あなた・・教授を信じて・・でも・・独占しないで、・・私にも・・教授の時間を頂戴お願いよ。』
 玲子さんは教授のことが好きで好きで堪らないのね。
 『玲子さん・・教授は・・玲子さんにとって教授は・・?』
 『教授は・・翼なの。・・空を飛ぶ翼・・教授がいないと私、空を翔べないの・』
 言っている意味は判らなかったが、玲子さんが教授に頼り切っているのが感じられた。
 依存と言うより・・そう・・隷属・・あら?何でこの言葉を・・


【ドルチェ・アマービレ】(8)

 「はぁ~・・・夏の長期休暇だっていうのに、休む暇無いじゃん。・・ピアノが、ハンガリー狂詩曲 第2番/F.リスト、声楽が、「皇帝ティートの慈悲」より 私は行くが、君は平和にかぁ、はぁ~。」
 美歌が嘆くのも仕方が無い事だった、ただでさえ休暇前は試験課題曲が出されるのに
 7月初旬に行われた定期演奏会では2人ともオーディションに落ちてしまった。今まで秋に行われる物だと思っていた定期演奏会が7月・・準備不足が響いた。
 これでため息が出ないほうが不思議だ。
 「ところで綾歌、秋のセメスターどうするの?私は変えてみようかなぁ~と思っているの。」
 セメスターとはセメスター制度、すべての科目が春・秋の半年で完結する完全セメスター制となっていて、4年間を通じて深く追求することも、半年ごとに新たな挑戦をすることも可能な制度が平成19年から導入された。これだと半年で履修するから遊んでいられないし、色々なバリエーションが選択できる。だけど・・だけど昔は秋に行われていた演奏会が5月から12月までそれぞれの科毎に組まれ、更に不定期の演奏会、歌劇と、今や狭き門じゃないのだが、同時にオーディションには学生や学校関係者、卒業生など間口が広くなり競争が激しい。
 だから、一般大学の学生が面白おかしく自由に休暇をエンジョイできるのに比べ、自分達は自宅でのピアノ・声楽練習に明け暮れ、1~2週間に1度か2度教授に習熟度をチェックされると言う、生活が待っている。
 食事と睡眠以外は音楽漬けの毎日、時々ため息は出るけど、ステージで歌い、奏でる、あの感動と充実感を得る為には必要な事だと、改めて心に刻む。
 でも・・・美歌はどうか知らないが私は・・・『好きな人に聴いてもらいたいから。』
誰?不純な動機って言うのは?・・・自分のために歌うのと誰かの為に歌うのでは意気込みが違うのは、仕方がないことでしょう?

 『それでさぁ・・・美歌、私2週間ばかりこっちに居ないから、連絡は携帯へお願いね。』
 「あん?何・・なんだって? 綾歌・・とうとう、ひと夏の経験?」
 美歌がニヤニヤして聞く。
 あ、コイツいやらしい目で私を見ているな。
 『バカッ・・・合宿よ、合宿。教授の特別レッスンなの。』
 「あ~いいなぁ・・・」
 美歌はあの日1日だけの。教授が特別に設けてくれたレッスンだったのだ。
 「合宿って・・・二人で・・・」
 美歌が泣きそうな顔になる。
 『違うよぉ・・ほら、玲子先輩と、千夏先輩が一緒だよ。』
 玲子先輩は今や数々のコンクールで入賞し、今年の秋には2枚目のCDを出す予定の新進気鋭の声楽家だった。
 先輩もシュトレーゼマンの特別レッスンを受けた人。色々聞いてみたいし相談したいから、誘いに乗ったのだった。

 「お~夏の高原は涼しくて良いなぁ・・・ヤッホー」
 千夏先輩にこんな一面があったなんて知らなかった。
 『ふふっ、可愛いわ千夏。』
 後ろから、グリーンティの香りが漂ってきた。私も使っているお茶の爽やかな香り。
これは多分、ブルガリプールファムの香りだと思う。ミドル以降にジャスミンティーが現れ、ブルガリプールオムに比べお茶系の印象がはっきりわかる香りだと、個人的に思う、非常に上品で大人っぽい印象の香りで、男性受けの良い香り。ローズなどのフローラルやウッディも入って、ジャスミンティーの良さをふんだんに引き出した名作だと思う。
 自分で使っているのはエリザベスアーデンのグリーンティ、ボディークリームだ。OLさんたちに人気が有り夏向き、値段がお手頃なのだ。
 玲子先輩だった。27歳 多分独身、背の高い美人モデル系の女性だった。
 「・・そう、あなたが特別レッスンを受けている綾歌ね。よろしく、あなたの前にシュトレーゼマンに愛された女よ。」
 え?いま愛された。と言いました先輩?
 私がドギマギしていると玲子さんが、言い直した。
 「あら、愛された。と聞かされてビックリしたの?・・言葉のアヤよ綾歌。あれ?アヤと綾、面白いわ。」
 『ハハ・・・先輩・・』
 苦笑するしかない。意外とこの人天然なのかも。
 
 山荘の周囲1km以内に家屋は見当たらなかった。
 「ここはシュトレーゼマンのお友達の別荘なの。私も6年前に始めて連れて来られて、地獄の夏季合宿を受けたわ。懐かしい・・と言うより、思い出したくないほど辛かったわ。
綾歌・・震えているの。」
 「玲子さん、綾歌くんを脅かさないで下さい。直ぐに信じ込むタイプなんですから。」
 千夏先輩が横から口を挟むが、聞きようによっては、フォローになっていない。
 「綾歌君、ここには天然温泉が引かれている、小さいけど露天風呂も設置されている、後で一緒に・・・いてぇ」
 玲子さんが千夏先輩の後頭部をパシッと叩いていた。
 『千夏、暫く見ないうちに随分スケベになったのね。おねーさんは悲しいわ。』
 この二人ワザと漫才しているんだ。・・・それ私の緊張を解そうとして?
 噴出してしまった私を見て二人も大笑いしている。
 【随分楽しそうだね、君達、今夜はゆっくり寛ぐといい、明日からに備えてね。】
 【玲子君・・食事前に少し近況を教えてくれないか?書斎で待っているから。】
 シュトレーゼマンは玲子さんを伴って書斎へ向かう。
 その後姿を見送った私が振り向いたとき、千夏先輩の顔が悔しそうに歪んでいるのが見えた。
 千夏先輩と玲子さん、あの二人の間に何かありそう、その中心に教授がいる。
 その時の私にはそれが何なのか判らなかったが。
 【ひと夏の経験】本当に何かが起こりそうな予感に期待と不安が交互に私を襲う。


少しだけハードに。

 匿名様 お久しぶりですぅ、コメント有難うございます。

 蛇足は止めた方が良いよ。・・・と言われながら続けてしまいました。
如何でしたか?

 逆もまた真・・真偽は表裏一体、どちらに転ぶかはほんの少しの違いなのかも
知れません。

 ただ単純に作者がSっ気を出したかっただけ・・と言う声は無視して
あと1~2話は、健一による香織への責めのシーンでヌキどころ
を提供しようかと、かように思う次第です。
 野郎様読者にも、チ○ポの根元がウズウズする所を偶には提供しないと
溜まってばかりで、夢精しちゃいますもんね。(^。^)y-.。o○

 私はもう、そんな年じゃないですから、必要ないんですけど・・(T_T)

 では、今後とも宜しくお願いします。m(__)m
 寒さが一段と厳しい季節になりました、皆様お風邪やインフルエンザなど
にお気を付けて下さい。
 おお・・来週はクリスマス・・彼女の居ない貴方・・右手が居るさ!左手も!
 なんだぁ、両手に花じゃないですか?  m(__)m


クロウエア・エクサラダ【27】

 健一と一郎が対峙するように、座っている。
 健一の隣には香織が、不安な面持ちを必死に隠しながら寄り添うように座る。
 早智子は受け取った子をあやしながら、一郎の隣で、事の推移を見守っていた。
 健一と一郎は、暫くお互いを睨みつけるようにじっと押し黙ったまま、口を開かない。
 香織はその様子を窺い、更に不安が増し落ち着かない。
 早智子は、そんな香織を労わるように見る。
 【一郎さん、香織の事・・・色々有難うございました。今まで、香織は一郎さんの所でお世話になっていたのですか?】
 健一が口を開く。その言葉には、自分の言う事が既定の事実だと思っている、事を示している。
 健一は、あれからずっと香織が独りでいたとは思っていなかった。誰かに頼るしかない・・それなら頼るのは一郎に他ならないと思っている。
 香織は健一の質問に込められた意味を悟り。俯いてしまう。
 「そうだよ、健一君。香織さんは私が預かっていた。」
 少しは否定するか、そう思い身構えていた健一はフッと肩の力を抜いた。
 【そうですか・・・1年もの間、済みませんでした。・・・・香織。】
 健一の言葉には抑揚が無く、香織を更に不安にした。そして、質問が自分に向けられると悟り、緊張して腕に力が入る。
 【香織・・この1年どう過ごしていたんだい?お二人も要ることだし、包み隠さず教えて欲しい。僕は・・・4か月ほど入院していた。胃潰瘍でね。君は息災だった?】
 初めて知る事実に、健一を除く3人は驚愕した。
 特に香織は大きなショックを受け、号泣してしまう。
 香織の泣き声に驚いた子供も一緒になって泣き叫ぶ。
 つかの間、リビングは喧騒に包まれ収拾がつかなかった。早智子が子供を抱きかかえリビングを出て廊下であやしている。
 香織は健一の胸に縋り、駄々を捏ねるように両手で軽く健一を叩く。
 『あなた!健一さん、どうして知らせてくれなかったの?』
 健一は苦笑しながら答える。
 【香織・・に教えたら、結論を付ける前に呼び出すようなものだし、多分受信拒否していたのじゃないかな?】
 確かに、受信拒否を設定していた。それを言われると何も言えなくなる。でも、
 『あなたが大変な時に傍にいられなかった私を許して下さい。』
 『この1年あなたが隣に居ないことを、余り不自然に感じていなかったのも事実です。
でも、それでも、病気のあなたを放って置いた負い目を感じています。』
 【そうだろうなぁ・・さっき、君が言っていた「あなたが1番好き。」と言う言葉にそれが表れているよ。】
 『え?』
 【1番好きと言う事は、2番目も3番目の好きな人が居ると言う事だからね。本当に僕が好きなら「あなただけ。」と言うはずだろう。やっぱり君は一郎さんの事が好きなんだ。それなら、無理に戻って来る必要は無かったのに・・それこそ電話で充分だったよ。】
 話が意外な方へ向いてしまったのを、一郎も早智子も驚き、口を挟もうと身を乗り出したが、健一に止められ、出鼻を挫かれてしまった。
 【このマンションはね、もう売りに出すことに決めていたんだ。僕にも好きな人が出来て、その人と新たな土地で出直す事になっていた。今更香織に戻られても困った事になったんだけど、これで解決したね。一つだけ香織と一郎さんの子供の事だけがずっと心のわだかまりになっていたのが、すっきりした事が今夜の収穫だな。】
 香織の顔は今や蒼ざめていた。
 さっきは、強がりで素直に謝れず、憎まれ口を利いたが、その見返りが、健一からの別離の答えだとは予想すら出来なかった。
 あんな事を言っても、健一は許してくれると軽く考えていた、いや、自分以外の女に心を奪われる事などあり得ない事と、考えてもいなかった。健一は前に寝取られのマゾ趣向があると言っていたから、それに乗り、苛めてやろうと考えただけなのに・・・
 『その・・女性は誰?』
 精一杯平然とした素振りで聞く。
 【それは香織には関係ない話だろう・これに印鑑を押してくれればこのマンションはあげる。】
 離婚届、そこには既に健一の名が書き込まれ押印されていた。
 香織の強がりもそこが限界だった。
 『嫌よ!絶対別れないわ。健一・・どうしてなの?私を愛しているんでしょう?あんな事までさせて、そこからはみ出してしまった私を許せなかったの?どうしてよ。なんで健一と別れなければイケないの?一郎さんと不倫したのも健一が企んだ事でしょう?私が悪いの?まんまと抱かれ続けたから?心を奪われそうになったから?そうなのね・・それが気に入らないのね。許せないのね。・・・このバカッ・・どうして判らないのよ。私がもうそんな事二度としないと、どうして信じてくれないの?バカッ、バカッ・・・いやだよ。健一・・別れたくないよ、何でもするから、何でも言われたとおりにするから、別れないで、お願いだから。香織を許して、捨てないで!』
 半狂乱になりながら叫ぶ香織に。
 【初めてだな、香織が僕の前で感情を剥き出しにするの。・・・本当に何でもするの?何でも言う事を聞くの?ならば、別れてくれ。】
 『やだやだやだ、絶対嫌だ。別れるくらいなら、ここから飛び降りて死んでやるもん。あなたが好きなの、愛しているの。他の人に抱かれたけど、やっぱり健一が良いもん。健一じゃなければダメだってやっと気が付いたんだもの。だから・・この1年長崎で修道院に入って懺悔していたんだもん。1度入ったら1年間は出られないのよ。嘘じゃないわ。信じて健一。見てこの背中、懺悔のために自分で鞭打ったのよ。あなたを裏切った罰を受けていたの。一郎さんとも早智子さんとも、ここに着いてから偶然会っただけだもん。悪戯したのも謝るから、ねえ、許して。』
 香織の背中には確かに鞭打ちで何度も何度も皮が破れ、破れては治った跡が無数にあった。【・・・じゃあ、今すぐ全部脱いでそこに立てよ。】
 健一が指定したのはリビングのテーブルの上であった。
 香織はチラリと健一の様子を窺い、抵抗しても無駄だと悟った。
 しかし一郎と早智子の前で全裸になるのはやはり恥ずかしく、モジモジしながら躊躇っている。
 バシッ! いきなり、頬にビンタを浴びた。
 健一の手形が付く位強い衝撃だった。香織はバランスを崩すし倒れ込む。
 一郎と早智子が腰を浮かせ、駆け寄ろうとする。
 その二人を制したのは香織だった。
 『来ないで。・・ゴメンなさい健一さん。直ぐに脱ぎます。』
 立ち上がると片手で頬を擦りながら、香織がテーブルの上に立つ。
 躊躇いながらも、香織は上着を脱ぎ、スカートを足元に落とす。
 背中に廻した手でホックを外し、これも片手でカップを押さえながら肩紐を外し、片手で胸を隠し、ブラジャーを床に落とす。
 健一は何も言わず、香織の動きを見ている。一郎も早智子も今やソファーに座りなおし、黙って二人を見ている。
 香織は片手でショーツの腰ゴムに指を掛け少しづつズリ下げ、陰毛が見えそうな所で一度手を止めた。
 香織は大きく息を吸い込むと、胸から手を外し、両手でショーツを一気に降ろし、片足づつ足を抜き取る。
 香織は紅いままの頬を染め、陰毛を手のひらで、胸を腕でカバーし、健一の目から隠して立っている、
 それでも健一は何も言わず香織の後ろに回り、大きく手を振り被った。
 ビシッ、バシッ!
 香織の左右の尻肉が揺れている。
 『ヒィ・・』
 『あぁ、ゴメンなさい、手をどけます。・・これで良いですか健一さん。』
 健一はまだ何も言わない。目だけで香織を操る。
 おずおずとそろえた脚を少し離す。
 健一の目の前に、香織のオマ○コからはみ出た肉のビラビラと僅かに頭を覗かせたクリトリスが披露された。
 香織の目は潤み、カラダが小刻みに揺れている。 蛍光灯の明かりに光る物が香織の股間に現れてきた。
 肉のあわい目に滲むそれは、香織の淫らな汁だった。
 これまでに、2度、一郎と健一にサディスティックな事をされた事が有ったが、その時の事が思い出され、カラダが熱く火照る。
 修道院で自分で鞭打った事も同じ位思い出していた。
 (あぁ、これは・・・この感覚は・・・求めていたもの・・なの?)
 健一の右手が伸び、香織の左胸を形が変わるほど強く握りつぶす。
 『あぁ、痛い・・』
 同じ手で今度は乳首を掴むと限界まで引っ張る。
 『ひぃ・・痛い・・痛い。やめて・・止めて下さい。』
 健一は掴んだ手の反対の手を振りかざし、叩きつけるように香織の乳房を痛めつける。
 『ぎゃぁぁぁ。』
 香織の悲鳴が部屋中に鳴り響き、早智子が思わず首を縮める。
 つぶされた乳房、引っ張られた乳首、撃たれた胸に激痛が走り、香織の顔が歪む。
 激痛が収まり疼痛に変わる頃に、香織は有る事に気が付いた。
 ジーンとした痛みが疼きに変わり、いつしか甘い痛みが香織にもたらされた。
 『はぁん・・健一・・・さま。・・』
 反対側の乳房も同じ様にされた。激痛が甘い痛み、疼きに変わる。
 香織のオマ○コから滲みだしていた淫らな汁は、いまや一筋の流れに変わり内股を濡らしていた。
 健一の手が香織の股間に延び、指先に陰毛を絡めると、纏めて数本思いっきり、下に向けて引っ張った。
 ブチっ、と言う音が聞こえた。見ると健一の指に黒々とした陰毛が絡め取られていた。
 『ひぃ、あぁ』
 下腹に痛みが走り香織の眼尻から涙が毀れる。 健一は再度、指を絡め、引く真似をした。
 香織が恐怖に顔を強張らせ、腰を引いてしまう。
 【動くな。】健一が初めて声を出した。
 香織はその声に縛られ、動きを止め、カラダを硬くする。
 【香織・・・おまえは僕のなんだ?】妙な質問だった、香織はあなたの妻です。と答えようとして不意に気が付いた。
 健一が何を求めているのか、どう答えればいいのかも香織には判ってしまう。
 健一の変化を確信した。それまで健一は寝取られのマゾ夫だと、想っていたし、事実1年前までそうだった。一郎さんに寝取らせようと画策していた程だから。
 所が、今の健一はそれが嘘だったと思うほど変わっている。
 香織にとってそれは嬉しい変化だった。香織はこの1年自分で自分を鞭打ちながら、何を健一に求め、何が自分に必要なのか深く考えて来た。
 その答えが目の前の健一によって導き出された。最早躊躇う事は許されない。そんな強迫観念が香織の身内に沸々と湧き上がる。
 『けんいち・・様・・・ご主人様ぁ・・ぶって・・ぶって下さい。悪い事をした香織を気の済むようにして下さい。』
 それは香織の本心だった。自分の迷いに決別し、夫・・ご主人様に可愛がって頂くためには罪を償わなければならないと本気で考えていた。
 肉体の苦痛はやがて引いて行くが、心の痛みは日に日に大きくなって行く。
 その二人の姿を、離れた所から一郎と早智子が見ている。
 『ふぅ・・・香織さんやっと心を開いたようね。』
 早智子がやれやれと言いたげに呟く。そのつぶやきを受けて一郎が答えた。
 「これで、二人はより強い絆で結ばれるだろう。」
 『本当、これでまだグズグズしていたら、カラダを張った甲斐が無いもの。』
 「今回は君が大変だったね。ご苦労さま。まだ痛むか?」
 一郎が早智子を気 遣う。
 『健一さんの責め、近頃では凄くキツイのよ。カラダがバラバラになるかと思う位なの、何度も何度も焦らされ蛇の生殺し状態が延々と続くの。その上で鞭打ちでしょう、もう堪らなかったわ。もう逝かせて、なんて何回叫んだのか分からなくなる。あの人丸っきり変わったわ。マゾからサドにね。でもそう言うこと有るのかしら?』
 「そうだなぁ・・・有るんじゃない。SもMも同じ様なものさ。裏返しになったと言う事なんだろう。」
 こんな会話が交わされているとも知らずに、香織は満ち足りた、うっとりした顔で健一、ご主人様の一挙手一投足を飽かずに眺め、施される責めに、悲鳴と嬌声を交互に上げている。
 香織の尻は赤く腫れ、座るのも困難な程だった。それでも立っている健一ににじり寄り、雄々しくなったモノを捧げ持つようにして、唇を寄せて行く。
 最初は啄ばむようにキスをし、鬼頭の形を確かめるように先だけを銜え、口中で舌を動かしている。
 『ふぅん・・はむ・・・』
 一度唇を離し、再度これから自分を支配するモノを見詰めた。
 自分を睨みつけるように鬼頭の真ん中で口を開きかけている鈴口から、苦く甘い液を指先で辺りに塗り拡げ一気に根元まで銜えた。


もしかしたら・・

 マリア・カラスの歌う【Ah! non credea mirarti】がクリックしただけでは
セキュリティ・ブロックを受けけ試聴出来ないかもしれませんので、
URLを書いておきます。コピペして、試聴してみて下さい。

 http://wacca.fm/m/listen/track/0077774950251_1_2

 
 

【ドルチェ・アマービレ】(7)

 時間も余り無いので急いでトイレに駆け込む。
 個室に入りペーパーで拭いてからショーツを穿きかける。また汚してしまうような気がして、トイレットペーパーを折り畳んで、ショーツのクロッチに当て穿き直した。
 個室から出た所で美歌にバッタリ会う。
 『美歌、どうだったの?教えてよ。』
 下着を汚していた事には触れずに聞く。美歌は幾分上気した貌を鏡に映しながら、手櫛で髪の毛を整えている。
「綾歌・・・貴女、恍けているの?見ていた通りよ。・・・恥ずかしかった。目線が違う事が、あんなに気になる事だったなんて・・・特に・・教授の視線が、私のカラダを突き刺したように感じたら、腰の辺りが痺れたようになったの。」
 鏡の中の美歌。その美歌の目が少し潤んでいる。
 「綾歌、知っていたでしょう私が濡らしていたこと。女の子なのにこんな事言うのは恥ずかしいけど、教授に見詰められてドキドキして、胸がキュンとなって・・・みんなに見られても平気だったの、本当はね。イモが一杯居るなぁ、位にしか思わなかったのに。あのね・・綾歌・・さっき、教授が今日からレッスンに来なさいって、特別レッスンを受けなさいって仰ってくれたの。もう嬉しくて。この事を誰かに話したくて、話したくて。」
 え?・・・美歌にも特別レッスン。
 ど、どう言う事?・・特別レッスンは卒業まで受けられるのは1人だけ、その子が卒業してから次の子が選ばれると聞いていたのに、何故?
 何か教授の気に障る事を私がしたのだろうか?それとも、私は教授に見放されたのだろうか?
 教授の所へ行って、早く確かめなければ。
 「あやか・・綾歌ってば、聞いているの?」
 『え?なに?』
 「ん、もう!綾歌、あんたねぇ・・・いい、教授が今日講義の後に、付き合いなさいって言うのよ。それがね・・恥ずかしいんだけど、美歌に相応しいアンダーウェアを買うから一緒に来なさいと、仰るの。その後食事に行くそうなだけど、どう思う。?
 (そんな・・・教授・・)
 『どう?って何よ。』
 「綾歌、顔が怖いんだけどぉ・・つまり・・・食事だけなのかしら。って事よ。」
 『そうでしょう、他に何があるの?』
 「そっかぁ。綾歌ヴァージンだから、判らないかぁ?・・・あのね、やっぱ止めておくわ、ネンネの綾歌には早過ぎるもんね。」
 『ちょっとぉ美歌!あなたはどうなのよ?ヴァージンじゃないの?』
 美歌が教授に気に入られたのは、その事が原因だろうか?ノン・ヴァージンじゃないと 教授のレッスンに付いていけないのかしら?
 「と、当然よ。二十歳過ぎのオンナが、ヴァージンの訳無いでしょう?。あ、ゴメン綾歌。」
 美歌の優越感に満ちた目をひしひしと感じて、居た堪れなくなった私は、化粧室から飛び出た。
 ドシッ!
 『キヤァー!』
 【大丈夫か?綾歌君。】
 出口で教授とぶつかり、倒れ込んだ私をに手を差し伸べながら教授が尋ねる。
 教授の顔をまともに見られない。
 見れば涙で酷い事になるから。俯いている私に教授が。
 【昨日は聞かなかったが、綾歌君と千夏があそこで何をしていたのか、千夏も教えてくれなかったけど。今朝の二人を見て・・・君達はそう言う仲だったんだね。綾歌君には済まない事をしたね。お付き合いしている人が居るのに、特別レッスンは不謹慎だった。君にすると言ったレッスンの事は忘れて欲しい。】
 ハッとなって、顔を上げる。教授は誤解している。
 千夏先輩の事は憧れている、でも・・・・・
 美歌が急に特別レッスンに呼ばれたのは、このせいなのかしら?
 教授・・・誤解なんです。・・・・でも、声に出して言えなかった。
 憧れていた事は事実で、お付き合い出来たら。と言う気持ちも有る。その揺れる気持ちが躊躇させてしまう。
 【次は綾歌君の番だね、準備はOKかな?綾歌君の課題曲、ベリーニの『夢遊病の女』からどの場面を選択するのか楽しみにしているよ。最後だから・・・】
 そう言うと教授が離れて行く。
 後姿は確かに教授だ、でも・・羽根が畳まれていく・・私の眼に、はっきりと見えていた羽根がだんだん薄くなり畳まれていく。それは、私に対する教授の気持ちが離れて行くように思え涙が止まらない。
 追いかけたい、追いかけて誤解を解きたい。追いかけて縋りたい。シュトレーゼマン・・教授・・信じられない、あなたが美歌を選ぶなんて。

 【それでは次は綾歌君だね、ベリーニの歌劇「夢遊病の女」から選んでくれたまえ。それから・・もう視線の怖さについては感じたろうから、もうみんなの前で1段高い所でやらなくても良いよ。綾歌君の解釈で自由に演じてみなさい。】
 【その前に、復習だ諸君。ベリーニはベルリーニとも表記するが彼の歌劇〈夢遊病の女〉は、夢遊病を持つ娘アミーナの物語だ。アミーナが夜さまよって、村を訪れたばかりのロドルフォ伯爵の宿の部屋で眠ってしまった。そのため、嫉妬した婚約者エルヴィーノが婚約を破棄。しかし、絶望の底に落ちたアミーナが辛い思いを語りながら徘徊する姿を見て誤解が解け、目出たし、目出たしとハッピーエンドに終わる。ベルリーニの音楽には繰り返しがたくさんあるのだが、それは単なる繰り返しではなく、話の進行を意味しているのだ。
 ベルリーニの音楽は、単純性にその妙がある。メロディーもオーケストレーションも単純だ。しかし、その音楽には信じられないくらいの美しさと底深い悲しみが込められている。その中心はやはりアリアだ。ただ、コロラトゥーラと高音という高い技術が要求されることから、なかなか歌える歌い手がいないのも事実だが。綾歌君が歌いこなせるのか楽しみではある。】
 『教授・・・Ah! non credea mirartiをやります。』
 【ア ノン クレディア ミィラールティか・・・ そうだ、全員後ろを向きなさい。千夏も、綾歌君の伴奏とエルヴィーノ、ロドルフは私がする。村人を全員で、テレーザはそうだなぁ・・美歌君やってみなさい。】
 教授が何かを感じてくれたみたい。私は今の想いを曲に託し歌う。
 

    【Ah! non credea mirarti 「ああ信じられない」】

(綾歌:アミーナ)♪ああ、もう一度だけ彼に会いたい    別の人と教会へ行ってしまう前に♪

(千夏:ロドルフォ):♪聞いたか?     (美歌(テレーザ):♪あなたのことよ

    ♪空しい夢   聞こえるわ  聖なる鐘の音  彼が行ってしまう  
    ♪捨てられてしまった  私は悪くないのに  

 (全員:♪健気な心!)

    ♪神様、私の涙を見ないでください  もういいんです
    ♪私はどんなに辛くてもいい、 彼を幸せにしてあげてください  
    ♪それが私の最後の願いです
    ♪そうです   消えそうな心からの  それが最後の願いです

   (全員:♪ああ、あれこそ愛の言葉だ)

 綾歌は左手をあげ、薬指に有ったはずの指輪を探す演技をする。これが歌劇での歌い手の演技なのだが、皆が見ていない事を信じて、大胆な事を行う。
 タイトスカートをたくし上げ、教授から頂いたショーツを、教授の目に晒す。
 一瞬驚きの表情をシュトレーゼマンが浮かべた。

     ♪指輪、私の指輪、彼が取って行った  でも、面影までは奪えないわ
     ♪それはここに、 この胸に刻まれているから

〔胸の花を取る〕演技の筈だが、綾歌は、恥じらい、震えながらショーツをゆっくり降ろしていく。

     ♪永遠の愛の証し  いつもここに  花よ、お前にもう一度口づけを
     ♪もう一度口づけを  けれど、お前は枯れてしまった
     ♪ああ信じられない、こんなにも早く
     ♪枯れた花を見ることになるなんて
     ♪過ぎ去った愛と同じに  
     ♪お前もたった一日  たった一日の命だった

      (教授:エルヴィーノ:♪悲しみに耐えられない)

     ♪過ぎ去った愛と同じに

      (エルヴィーノ:♪悲しみに耐えられない)

     ♪たった一日の命だった  どうかこの涙を受けて
     ♪それで花がよみがえるのならば けれど枯れた愛は 私の涙でも戻らない
     ♪ああ信じられない  ああ信じられない・・・・・・

 綾歌は脱いだショーツを教授に渡すと、足早に部屋を出て行った。
 綾歌の顔は赤らんで上気しながら涙にまみれ.ていた。

 
  その日の夜『ラウンジ ソマーハウス』  パン・パシフィック横浜ベイホテル東急に綾歌と教授の姿が有った。
 そのラウンジから、大観覧車が夜景を背後に従え光の円舞を綾歌の目に映し出している。
 【綾歌君、ここのナイトタイムケーキバイキングは人気があるらしいよ。好きなんだろう?】
『教授ぅぅう。誘惑しないで下さい。あぁ・・チョコレートケーキがぁ・・』
【綾歌君、私の誤解と言う事なんだね。良くあそこまでう歌い込んだね。綾歌君の情感が痛いほど私にも伝わった。これまで通りに特別レッスンを君に施して良いんだね、】
 私はコックリうなづき目の前のケーキを一口で食べようとして、教授の頬笑みに気づき慌ててフォークを置いた。
【これを綾歌君。】
 教授から渡されたのは、ルームキーだった。
 カーッと顔が上気する。ドキドキ心臓が早鐘を打つ。
 そ、そんな事・・駄目です・・教授・・私・・わたし・・まだ早いと思うの。
 もっと教授の事を知ってから・・もっと教授に教えて欲しい事があるの。
 まだ・・もう少しだけ待って下さい。もう少し、大人になってから・・
 教授・・・・
 【誤解したお詫びに、今夜はここに泊って行きなさい。私は悪いけどここで失礼する。】
 え?・・・あぁ・・恥ずかしい。一人で妄想していたんだぁ・・・
 でも・・・誘われていたら・・わたし・・・
 
 教授が去っていく、夜景に浮かび上がるその背中にはまた、大きくて美しい羽根が翼を広げていた。
 振り向いた教授の顔が、ウィンクしている・・・手には・・キヤァー!さっきのショーツが握られていた。そうだわ・・いま私・・ノーパンなんだ。
 その夜はホテルの部屋で一人Hをしてしまった。教授に抱かれる所を想像して。


<参考1>
      マリア・カラスが歌う『Ah! non credea mirarti』が試聴出来ます。

     マリア・カラス試聴URL

      



<参考2>
なみにパン・パシフィック横浜ベイホテルの中にあるソマーハウスは、横浜デートにもおすすめ、大人のためのケーキバイキングを毎週木曜日と金曜日の夜に開催している。
 ケーキや数々のデザートに加えて、メゾン・カイザーのパン、ハムやチーズもメニューに並びます。宜しかったら女性読者の皆様、試しに彼とどうぞ。
    毎週木曜日19:30~22:30、金曜日19:30~23:00
※必ずご予約のうえご利用ください ※除外日:祝日
お1人様¥3,150、お子様(6~12歳)¥1,995
<アクセス>
みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩約1分
JR根岸線、横浜市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩約10分


【プリムローズ】(5)

 『でも奥様、オジサンはそれ納得するのかしら?ホテルで私が挑発しても乗ってくれないし、無理じゃないですか。」
 『そうねぇ・・・うちの人変に頑固ですものね。いくらリストラされて会社に行けないからって、毎日公園に出勤しなくても良いのに、私に知られたくないのは判るけど、夫婦ですもの、隠しても判るのに、夫とはこう有るべきだ。と思い込んでいるのよ。』
 「あ、じゃあ奥様は知ってらしたの。」
 笑いを含んだ顔で奥様が答える。
 『勿論よ、伊達に20年以上連れ添っていないわ。だって定時で帰宅なんて初めてよ。ここ3ヶ月毎日定時だなんて・・・主人は会社人間だったもの有り得ないわ。それに・・ネタをばらすと元の部下の方から、お詫びとお礼の電話頂いたのよ。あの人その方の変わりに志願したんですって。』
 奥様はそんなオジサンの事が誇らしげで、心底嬉しそうだった。
 う~ん・・こんなにオジサンの事思っている奥様からとてもあんな提案が出たとは誰も思わないだろうなぁ・・
 「奥様・・一つ教えて下さい。オジサンと奥様・・・セックスしています。」
 詩織は顔を赤らめるでもなく、ストレートに聞いた。
 『あら、詩織さん気になるの?』
 「はい、だって夫婦円満なのにどうして?と思いますもの。」
 『ここのところ私の体調が優れないのでレスだったのよ。でも、そうでない時にはうちの人、年の割には多かったと思うわ。まだ週3位は・・・一度のセックスでは満足しないので、一晩で2回いえ3回は・・ほんと、カラダが持たないのよ。』
 「うっそー、オジサン凄い。・・人の話を聞いただけですけど、月一とかレスとか良く聞きますけど・・・オジサン強いのねぇ・・・」
 「もう少し質問していいですか_」
 『ええ、何でも質問して。詩織さんはうちの人を託す人だから。』
 「そ、その事なんですけど、オジサンは私を、その・・ミストレスでしたっけ、そんな関係を納得出来る人ですか?どうしてもそう思えないのですけど。」
 『あら詩織さん、よく判ってらっしゃること。頼もしいわ。そうね、普通じゃ無理よ。だからね、私が今夜うちの人を誘うから、私が抱かれている所へあなたが来て。そしてなし崩しにあなたも参加するの。』
 「お、奥様・・・突拍子もない事考え付くんですね。どうしてそこまでするの?」
 『本当は私も嫌よ。できればあの人に新し女の人が出来ないのが望みよ。でもそうなるとあの人は私が死んだ後多分独り身でいるわ、風俗もいかないでしょうね。変に頑固だから。でも、まだまだうちの人にも性欲はある。そのままにしていたら可哀想でしょ。
 それなら私が納得すれば良いだけの事だし、どうせそうしてもらうなら早い方が良いでしょう?詩織さんも今夜はその気だったみたいだし・・・・』
 奥様は笑いながら、私の肢体を上から下まで眺めて言う。
 『私が今から一緒にお風呂入ってくるから頃合を見て入って来てね。今なら間に合うわ。』
 ええぃ、ここは奥様の言うとおりにしてあげる。
 「じゃ、浴室の近くで待っています。奥様のお手並み拝見致しますわ。」
 『あら、それじゃぁ、思いっきり淫らにうちの人を誘惑するから。楽しみにしていてね。』
 そう言うと奥様は浴室に私を案内した。
 『ここで待っていてね。』
 奥様が指定したのは何と、浴室のドアの前だった。
 なんて大胆な奥様なんだろう?夫婦の睦事も聞かれてしまうのに・・
 素早く裸になった奥様は、浴室のドアを開け直ぐに中に入って、私を隠してしまった。
 【おい、どうした?】
 『うふふ、久し振りにあなたのお背中を流そうと思って・・』
 【詩織さんの相手はどうした?彼女も一人じゃぁ、居心地が悪いだろう。・・あぁおい、いきなり・・】
 『ふふ・・・あなた、元気になってきたわ。ごめんね、溜まっていたのでしょう?』
 【お前、詩織さんがいるのに・・聞こえるぞ。】
 どうやら、奥様はオジサンのオチン○ンに悪戯しているらしい。
 『良いじゃありません。詩織さんに聞かれると思うともっと興奮するでしょう?ほら、こんなに大きく、硬くなっているわ。ちょっと、妬けるわね、あなたも若い子が良いの?詩織さんなら、良いわよ。』
 ジュプ、ジュプ、チュバ、チュパ。いやらしい音が浴室の外まで漏れて来る。奥様は今オジサンのオチン○ンをおしゃぶりしているんだわ。
 詩織の股間からもクチュクチュ音がしていた。詩織の右手が股間に宛がわれ二本の指が円を描くような動きを見せている。
 【ベス、ううイイ。気持ちいい】
 オジサンが呻いている。奥様の口伎は絶妙らしい。あ、ちなみに奥様の名前はエリザベス・・・アメリカ生まれの日本育ちだって。
 さすがに外国人はセックスに積極的だわ・・妙に感心してしまった。
 奥様の話によると、奥様の父方の母が日本人で奥様はクォーター。そのおばあ様に料理を教わり、オジサンの母、つまり義母に鍛えられたらしい。
 奥様は米軍将校だったお父様の赴任と共に来日し、オジサンと出会い、そのまま日本に住み着いてしまった。と笑って話してくれた。
 金毛碧眼で透き通るような肌、奥様の年齢にしてはナイスバディ・・細いのに出る所は出過ぎていない?と言うほど出ている。大きければそれだけ重力に負けるはずなのに、つんと上を向いているのが悔しい。
 はっきり言って20代の私が太刀打ち出来ないほど魅力的なカラダ・・これじゃあ、オジサンが靡かない筈だ。背は低いけど、ダイナマイトと言う言葉がぴったり。
『あぁん・・ゼロ・・私のもお願い。』
 ゼロ・・漢字で書くと零・・・オジサンの名前は零二だからゼロ。
 今夜初めて知ったオジサンの名前。でもゼロの方がかっこいい。私もそう呼ぼう!
 『ぁん・・ゼロ、クリちゃんも舐めてぇ・・oh!yes。』
 あはっ!やっぱり奥様外国人だわ。アメリカ物のポルノ女優みたいな声を上げている。
 『来て・・ゼロ・・後ろから挿れて。我慢出来ないの・・久しぶりなんですもの。』
 私のショーツは使い物にならない位グッショリしている。他人の行為を盗み聞きするのは興奮した。
 公園で覗きをしている中年のおじさんも、こう言う興奮が堪らないんだろうなぁ・・何となく納得してしまう詩織だった。
 さあ。後は入るタイミングだわ。どうしよう?
 そうよね。久しぶりなんですもの、ベスが逝くまで待とう。中途半端で終わったら気が狂うわよね、女はそれを我慢出来ない!って気分になるわ。燃えているのに止められたら半狂乱になるもの・・・ベスが満足したら・・


永らくお待たせいたしました。m(__)m

 音楽家様コメント有難うございます。

 永らくお待たせしました【クロウェア~~】
ホッとされたとのお言葉、有難うございます。
 作者自身もどうなるか、と懸念していたんですよ、筆がスベリ
まくりでしたから。どう収拾を付けようかずっと香織と相談していました。
 1度は仕返しをしなければ、騙された悔しさを健一に教えられない。と
相談されまして、じゃあ、今健一が一番ショックな事を、と書いてみました。

 漸く、愛する二人が元の鞘に戻りました。
 
 でも・・・もうちょっと、エロく話を続けようかと・・・え?
蛇足になるから、止めろ!と・・
 そんなぁ(T_T)せめて、一郎と香織、早智子と健一・・ファイトー1発!!
させてあげて下さい。
 意味不明? またまたぁ・・判りますよね(^_-)

 (-_-)/~~~ピシー!ピシー! の方面も中途半端だしぃ・・

 折角名鉄裏のエリザベスなんてSM専門ホテルもある土地に4人が
揃ったんですから・・・4P・・・以下お楽しみ~~~

 また読んで下さいね。

クロウエア・エクサラダ【26】

 昨夜のうちに夫には部屋を出て行って貰った。
 一人寂しいベッドで泣いた。夫は妻を妻は夫を裏切り信頼が壊れ、そして闇が身を包む。
 香織は夢にうなされ、起き上がると部屋を見渡した。
 サイドボードの上の鉢植えが月明かりに浮かび上がる。
 クロウエア・エクサラダ・・・日本ではサザンクロス。そして花言葉は・・・
 【遠い記憶】健一との楽しい日々が蘇る。
 どうして愛し合った二人が別れなければならないの?心が離れたから?カラダが離れたから?
 あなた・・早智子さんに今度の事を頼んだ時になにを考えていたの?私の事はどうでも良かったの?・・・
 あなた・・私・・どうして一郎さんと関係してしまったか、ずっと考えていたわ。でも判らないの、あなたを愛しているわ。あなたにばれる前は一郎さんを愛してしまった。そう思っていたわ、罪悪感と共に。
 私きっと、気分がハイになって、周りのものが見えなくなっていたと思うの。
 私もあなたを責める資格の無いはずなのに、あなたを責めてしまった。冷静になって判ったの。
 あなたに怒って欲しかった。引き止めて欲しかった。あなたに振り向いて欲しいのよ。
 私の方が悪いの。判っていたわ。あなたがどんな計画を立てていても、私が思うとおりにならなければしなくて済んだ事だもの。
 判っているのよ・・・頭では判っていたの。
 女は頭だけじゃなく、子宮でモノを考える生き物なの。それが良く判ったわ。
 子宮が赤ちゃんを欲しがったの。
 だけどあなたの子を求めなければイケナイのに、違う人の子を求めた私が悪いの。あなたを怒って出て行ってもらった訳じゃないの。
 あなたに申し訳なくて・・こんな私と一緒に居たら、あなた、本当は優しい人だから、違う人の子でも産んで良いと言うかも知れない。・・・そんな事言わせたくない。言わせてしまったら、もう二度とあなたと顔を合わせられなくなる。そんなの嫌だもの。
 いつか許して貰えるかもしれないのに、あなたにそれを言われたら、あなたに戻って来い。と言われても、戻れない、戻ってはイケない事になる。そんなの嫌。
 ごめんね健一。私がしっかりしてないばっかりに、こんな事になって。少し時間を下さい。今でも一郎さんを愛しているのかよく考えて見ます。自分でもどうして良いのか判らないけど、きっと結論を出します。

 香織・・僕は・・君に酷い事をしてしまった。きっとこんな僕を嫌いになったよね。当たり前だよ、自分の妻を他人に抱かせる・・・それは、君の傍に僕がいるから成立した話だよね。目の前で一郎さんに抱かれる君を見てから、、僕は異常に気がついた。
 他人に抱かれる妻のことを考えるととても興奮した。そして堪らなく切なくなる。そのせめぎあいに、狂った。
 誰よりも君を愛しているのに、愛しているから、もっと気持ち良い事を知ってもらいたい。女の悦びを極めてもらいたい。こんな考えに取り付かれた。僕とセックスしても得られない感覚・・・恥じらいを捨てセックスだけに没頭して、何度も何度も絶頂に達し、妖しく乱れるのは僕との間では出来ない。そのスパイスは罪悪感・・僕に悪いと思いながらも抱かれてしまう背徳感、僕にいつかバレてしまうかも知れないと思いながらカラダの欲求に負けてしまう恐怖・・いろいろな感情が君を大胆に変身させると思った。
 そんな君を見てみたい、そんな君を想像すると切ないのに興奮する。愛しい君を寝取られる絶望感が僕を異常に興奮させる。
 
 『あんぁ・・ダメェ・・そこ、汚いから・・あぅ・・舐めないでェ.』
香織の股間に陣取る一郎が、オマ○コを左右に拡げ中まで剥き出しにしている。
 『やぁ・・そこ・・オシッコの出る所・・・舌で突くのヤメテェ・・』
 うぅ・・一郎さん、そんな事までするのか。・・香織・・
 『あんぁぁ・・出ちゃうょぉ・・駄目ったらぁ・・・ダメェ・・漏れちゃうよぉ。』
 ズズッ、ズズッ。オマ○コから淫液を啜る音まで聞こえる。
 (かおりぃ・・僕の時より凄く濡れている。そんなにいいのか?感じているのだな。他の男に舐めさせるなんて・・・)
 光景を思い浮かべ、健一のチ○ポはギンギンに怒張している。
 『あん・・・大きい・・一郎さんのオチン○ン。』
 『そんな・・ぁぁあ・・あなたよ・・一郎さんの方が主人より大きい。』
 (香織ぃ・・大きい方が良いのか。僕のじゃ満足できないのか。)
 健一は倒錯的な思いに打ち震える。実際には健一の方が立派なのだが、香織がそんな事を言っていると妄想している。
 『あなたっ・・イイの・・感じるの・・オマ○コの中・・グチュグチュなのぉ。』
 香織がそんな事を言う筈がないと分かっていても、卑猥な言葉を吐いていると思ってしまう。
 『く、下さい。ねえ、一郎さん・・香織にオチン○ン下さい。して、ねえしてぇ。』
 (ぅぅ・・香織ぃ。僕のじゃないのに欲しいのか。)
 『あなた・・ごめんなさい。我慢出来ないの・・』
 『ぁぁあああ・・イイ・・奥まで来るのぉ・・・もっと、、来て。』
 香織、香織、香織ぃ・・・うぅう・・やったんだな。一郎さんのチ○ポ、オマ○コで銜えたんだな。・・・チクショウ、どうしてだ。どうして他の男のモノ・・おぉ、香織のオマ○コが張り裂けそうだ。大丈夫か・・あぁあんなにピッチリ締め付けて・・僕に見せつけてるのか。出し入れされる度にオマ○コからあんなに汁が・・
 妄想は益々激しくなる、一郎に抱かれる香織を想い、右手を上下に激しく擦る。
 『あっぁう、くる・・きちゃう。イイのオマ○コイイのぉ、ねえ、出して・・出して。』
 ああ香織・・精液をねだるのかぁ・・中で出させるのか・・僕以外の男の精液を膣に入れさせるのか。
 『イク・・イクの・・一緒に・・一緒よ・・出して・・一杯頂戴いいきくぅううう。』
 出したのか・・一郎さん出したのか?香織の中に・・・僕の香織に・・あぁ・・出るぅ
 妄想の中の香織に向って健一は精液を吐き出した。嫉妬に狂った健一は何もない空間に精子をばら撒き、はぁはぁしている。
 あまりの快感に目を瞑る。脳裏に香織の姿が見える。
 大きなお腹を抱え、手をつないで買い物をしている香織と一郎。ソファに横たわる一郎にお腹の音を聞かせている香織、小さな靴下やミトン、産着を並べて微笑む香織、それを一郎が見ている。ベットに並んで寝ている香織と赤子、紙オムツを取り替えている一郎の姿、赤子の耳を片手だけで塞ぎ、ガーゼで体を拭い、首の据わらぬ赤子を抱き抱え風呂に浸かる一郎と赤子を受け取る香織が微笑んでいる。
 (いやだ、いやだ、僕は何て事をしたんだ・・・あれは僕がするんだ・・香織ぃ許してくれ・・一郎の子なんか産むなぁ・・・あの時そう言えば良かったのに・・遅いのかもう遅いよなぁ・・香織ぃ・・僕は俺はお前が好きなんだ・・愛しているんだ・・他の男に抱かれてもお前が愛おしい・・でも、もうもう遅いんだよな。今頃気付いても・・)
 健一は激しい後悔と、嫉妬に涙を流し、香織を想っている。


 あの別れから既に1年が過ぎていた。
 香織からは1度も連絡が来ていない、自分からも出来なかった。この事態を招いたのは自分だった。その自分から連絡をとるのは出来なかった。そうこうしている内に月日が流れ1年が過ぎていた。
 二人で住んでいたマンションは薄暗く静かだ。香織の声、香織の温もりの消えた家は健一にとってもはや我が家とは言えないただの住処でしかない。
 そのマンションも人手に渡そうかどうか思案していた。香織の居ない家に何の未練もなかった。
 ピンポーン!ピンポーン!
 玄関のチャイムが鳴った。リフォーム業者か?健一は思った。
 売りに出す前にリフォームしておこう。香織との痕跡を消しておかなければ、何時までも未練が残る。頼んだ業者が来たのかと思った。見積りをしてもらうため呼んでいた。
 のぞき窓から確認する。
 【!!!】
 そこには一人の女性が何かを抱きかかえ立っていた。
 片手で何かを抱き抱え、もう片方に荷物を持っている。
 それは赤子を包むショールだ。もぞもぞ動いている。そして・・・香織だった。
 あまりの衝撃に、健一は玄関に崩れ落ちてしまった。
 現実に子供を抱いて立っている香織を見て健一は終わったと思った。
 ほんの少し、かすかな望みが脆くも崩れ去ってしまった。
 あの時まだ妊娠していないと言っていた香織の言葉にホッとしていた自分が居た。そしてこのまま妊娠しないでくれと望んでいた。
 だが・・・健一はノロノロと起き上がり、ふるえる手でドアノブに手を懸け、鍵を開けチェーンロックを外した。
 『・・・こんにちは、健一さん。お久しぶりですね。』
 他人行儀な挨拶に、涙が出そうになる。
 【あ、ああかおり・・】
 『ねえ、入れて下さらないの?荷物が有るから持って下さらない。』
 目で示されたのは手提げ袋に入れらた紙おむつにウエットティシュの箱、替えの肌着らしきもの。そのどれもが健一の涙を誘う。
 リビングのソファーに女の子を抱えた香織が座る。
 『健一さん見て。かわいい女の子でしょう。一郎さんに目元が似ているでしょう。』
 残酷な言葉。
【その子・・・一郎さんの?】
 『そうなの、もう1歳を過ぎたわ。立って歩くのよ。』
 香織の一言一言が胸に突き刺さる。
 もう止めてくれ・・・香織・・・判ったから・・・
 『あのね・・・私あれからずっと考えていたの。・・・・こんなに永く連絡もしないでご免なさい。・・・わたし・・・やっぱりあなたを愛している。お願い、一緒に暮らしましょう。もう一度やり直してください。』
 【・・・でも・・・その子・・】
 『ああ、一郎さんの子。この子は関係ないわ、私達の事を話しているのよ。ねえ。』
 どうしてそんな事が言えるんだ。その子は君と一郎さんの子だろう。その子を僕たちで育てると言うのか。
 『健一さん。別れたあの日水を欲しがったの覚えている?』
 【水?】どうして?その事が今話題に上げる事なのか?
 『お薬を飲んだの。・・・モーニング・アフターピルよ。』
 【え?・・・だってこの子?】
 『だから一郎さんの子よ。』
 【君と一郎さんの子なんだろう?】
 『一郎さんと早智子さんのね、子供よ。私じゃないわ。・・・ゴメン、あなたをチョット懲らしめてあげたかったの。子供が居るような振りしたの。』
 【・・・よかった。・・・香織ぃ・・・良かった・・・そうかそうか・・・】
『あなた・・・痛いわ。』
 健一が香織をギュッと抱きしめていた。
 『愛しているわ・・・ゴメンなさい。あなたを一番愛している。』
 健一は絶望の淵から救われた思いで一杯になりながら、強く香織を抱きしめた。
 どちらからともなく,口づけを交わす。お互いの背中を摩り、相手を確かめるように抱擁している、香織と健一。
 【香織・・・もうあんなことしない。僕が間違っていた。君を悦ばすのも僕でなければ意味がないと気付いた。この1年後悔のし通しで辛かった、寂しかった。もう一度夫婦になろう。】
 『はい、あなた・・私もあなたの赤ちゃん欲しいわ。ねえ良いでしょう?』
 【うん、うん。僕の子を産んでくれ。】
 ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
 なんだ?
 しぶしぶ、玄関に行く。リフォーム業者だった。
 【すみません、あの話キャンセルして下さい。】
 「はあ?・・・こっちも忙しいのに、困りますよ。」
 【すみません。】
 急いで香織の所に戻った。そして抱きしめキスをする。
 今度の事で再認識した、やっぱり香織を愛している。
 ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
 『あ、いけない・・・早智子さん達一緒に来たのを忘れていたわ。』
 慌てて、玄関に向かう香織を見送りながらさっきの香織の言葉を反芻する。
 【僕を一番愛している。か・・・それって・・一番が居るってことは、二番も居るってこと?まさかな・・・はは・・・考えすぎだよな。】


【ドルチェ・アマービレ】(6)

 教授は私達を見廻すとおもむろに口を開いた。
 【さて、全員にやって貰いたい所だが、3人だけ選抜してやって貰います。まずテノール、雄二君キミだ。ソプラノ、美歌君、メゾソプラノ、綾歌君、順番もこの通り、伴奏は千夏君にお願いする。】
 選ばれた全員が3年生だった。雄二と言う人の事は知らない。と言うかタイプではないから無視。
 美歌とは名前が似ているし、1年の頃からの腐れ縁・・いえ親友と思っている。
 彼女は恵まれた体と美声の持ち主で、なにより悔しいのはモデルと見まがう美貌で性格もいいという3拍子も4拍子もそろっている女性なのだ。
 しかし、一つだけ欠点がある、それは・・オジサンフェチ。
 同年代の男の子にはちっとも興味が無いのに20歳近く離れた人を好きになる。
 う~ん、ジョージと結婚したのも美歌だったような・・・
 目下美歌のターゲットは【教授】
 1度聴いた事が有る。教授に特別にレッスンして欲しい、先輩から聞いてからずっとお願いしているが、教授はしてくれない。とこぼしていた。
 美歌に私の受けているレッスンを話したらどうなるのかしら?
 その美香が机の上に立つ。
 あ~!美歌・・・ミニスカ・・下着見えているよ。うわぁ・・美歌・・・必死に裾を押さえているけど、教授に叱られている。
 【美歌君、姿勢が悪い。前屈みにならず胸を張って、情感を表現するのに手の動きは重要だ。前で手を組まなくても宜しい。】
 教授、あなたの苛めですか?美歌顔が真っ赤。
 スカートから伸びる脚も震えている。
 一番前の男の子、身を乗り出すように見ている。その視線は一点に集中している。
 声はやっぱり震えていていつもの伸びが無い。声が通っていない。
 目も虚ろで客席に視線を送らない。
 あっ、美歌・・・ショーツに染みが・・・まさか・・
 美歌見られて感じてしまったの?恥ずかしそうな美歌の顔にも変化が生じている。
 虚ろだった目が潤んでいる。心なしか上気し声も艶やかになって来ている。
 いやだ、あの男の子股間を押さえている。
 千夏先輩が最後の章を奏でている。
 次は・・・私だ。
 美歌のようになってしまうのかしら?そう思った途端狼狽した。
 美歌はショーツを付けている、私はノーパン。
 もし美歌のように視線で犯され感じてしまったら・・・あぁ・・怖い・・・
 教授の方を窺う。教授と目が合ってしまう。
 教授の口の端が微妙に歪む。聞こえない音が耳元で響く。
 【綾歌君、恥ずかしいかな?女性は見られる事を常に意識している。これは良い事だがそれに悦びが伴うと、美歌君のようになる。綾歌君も早く美歌君のようにステージに立ちたいだろう?ステージで皆に綾歌君の格好を見て貰うのは、堪らないよ。君もその快感を一杯味わいなさい。】
 ぁあ・・・教授・・駄目です・・・お嫁に行けなくなる。・・見られたら綾歌死んじゃう。教授・・・教授だけなら綾歌します。・・みんなの前は嫌ぁ・・千夏先輩の前ではいやぁ。
 【ほう?では今度のレッスンは裸でするか?どっちを選ぶ】
 教授ぅ・・・どうして、どうして綾歌を苛めるの?
 【君が清楚で奥ゆかしい女性だから。その仮面を剥いでやりたい。その可憐な顔の下にどんな貌を持ち合わせているのか、自覚させてやりたい。】
 仮面だなんて、私は私よ。教授の目には私はどう映っているの?
 足を擦り合せ体が揺れているのを綾歌は気付いていない。
 美歌の歌も千夏の音も綾歌の耳には届いていない。耳元から聞こえるのは教授の声とかすかな羽ばたき。
 え?羽根音・・・・あれは、本当にあった事?
 綾歌は現実と夢想の狭間でおののいていた。口では嫌だと言いながら、ステージ上の自分の姿を思い浮かべている。
 つっッ―と何かが内股を伝う。
 【よし、じゃあちょっと休憩しよう。】
 八ッと気が付いた時、昨夜と同じ様に教授は何事もなかったように話をしていて、どうやら私からずっと離れていたらしい。
 でも・・・私はまた・・・
 教授が脇を通り過ぎる。
 また耳元で声が聞こえた。
 【可哀そうだな綾歌君、ショーツを穿いて来なさい。私のデスクの右の1番下に置いてある。】
 教授はそこには居なかった。足をぴったり付けこぼれない様に静々とデスクに近づき
引出しを開けた。
 有った。。でも前の部分がシースルーの黒い下着、これを穿いてステージに立つ。
 震えた、恐怖からではなかった。それを穿いてステージで皆に見られている所を想像して、感じてしまったからだった。
 まだこれから始まるのに、私は・・・
 綾歌は思わず顔に手を当てた。まるでずれた何かを直すように。まだこれから・・・


復帰第1作、如何ですかぁ?

 匿名様コメント有難うございます。

 復帰第1作目を楽しんで頂けて書き手としてこれに勝るものは有りません。

 【ドルチェ~】はXXX様からアイディアを頂いて書いているモノですが、それだけに
難しいものが有ります。
 御承知のように、私の書く物は、ソフト路線ですがSMが基調にあります。
 ハードにしても良いのですが、余りにも女性読者にはハードな内容に
なってしまう恐れが有り、自重しています。

 SMそのものは、今では広く認知されておりますので、書いても理解が得られる
のですが、そこへのプロセスを工夫しなければなりません。皆様に飽きられますからね。(^_-)


 そのため頂いたアイデアを膨らますのに、未知の世界もそれらしく書くのです。
 それらしく・・・実際を知っておられる方の目にも耐え得るものを書く・・書き手の
腕の見せ所でもあります、そしてお褒めのコメントを頂くことは、今後の励みと
期待を裏切れない思いを私に与えてくれます。
 とは申せ、プレッシャーには思っていないのです。人間がノー天気に育ったのでしょう。
 次回は、その次はと、サプライズを用意したくなるのです。
 SMも同じです。同じ責めをしていると慣れが生じます。それでは羞恥心も恥辱も
与えられず、力量を問われかねません。ですから、力技に頼るものはハードに責め
てしまうのです。最近の報道で、元タレントだったか、不幸な事件を起こしましたが
あれも、そのたぐいなのだと私は思います。
 それを防ぐには、力技に頼るのではなく、精神的なものに重きをおく事が良いと
私は思っているのです。

 ヒロインの綾歌を精神的に責め堕とす・・そのプロセスを豊富な小物で彩り、それらしく
堕ちて行く。自然な過程で安易な1行で【~~~は堕ちた。】と書けないのが、難しい
と言う意味なのです。

 ですから、コメントがヒロインに起きた事を不自然に思わず、自然なものと思って頂けた
と判るものを頂けるとホッとし、また悦びがこみ上げるのです。

 これがネット小説の面白い処で同時に怖いところでも有ります。
 今後も、楽しめる作品、共感して頂ける作品、なんとなれば、作者に個人的に
同じ事をされたい・・・ナンチャッテ(^。^)y-.。o○・・思って頂ける作品を提供出来たらと
思います。

  ただ、作者はイタリアンレストランなぞ入ったことが無い田舎者です、せいぜい
サイゼリアかなぁ・・(T_T)・・・過大な期待は平にご容赦下さいm(__)m

 え?誰に宛てたものだ?・・・女性読者の皆様に決まっているじゃ有りませんか。
この一文を読んで、あら、作者って素敵ね、と勘違いされた、そう、あなた!
 貴女にですよW  そんな女性居ない。と言う声には耳を塞ぎ。オメェ~ヤバくね
と言う目も見ないようにして、またをシコシコ・・マスを書き続けます。



【ドルチェ・アマービレ】(5)

 「綾歌くん昨日はゴメン。あれから急いで教授の部屋に戻ったんだけど、二人とも居なくなっていたけど、家に送って貰ったの?」
 千夏先輩が声を掛けてくれた。
 『ごめんなさい先輩。もしかして・・』
 「少し待っていたんだ。あ、いや僕が勝手に待っていただけだから気にしないで。」
 (ごめんなさい先輩、あの後・・私教授と・・千夏先輩が待っていてくれたのなら、残れば良かったかな?・・・)でも、昨夜は楽しかった。初めての経験で・・・)

 【アペリティーヴォはアスティ・スプマンティ。綾歌君にはアルコール分が少ないものを。アンティパストは・・トマトのシャーベット。プリモ・ピアットは・・軽めにカレイとアサリのアクアパッツアにしよう。セコンド・ピアットはギアナ牛のステーキ。コントルノはやっぱりイタリアンサラダ・・ドルチェだけど、綾歌君にはプロフィトロールを、私にはティラミス。カッフェはエスプレッソ、ディジェスティーヴォはそうだなぁグラッパだな・・途中は料理に合わせてシェフに任せるよ。】
 教授がてきぱきと料理を注文している。
 私も知識としては知っているが、まだ食べた事が無いと思う料理や飲み物。
 最初にサーブされたのが食前酒、アスティ・スプマンティ・・発砲ワインの一つでちょっと黄色かかった透明なお酒、特に教授が私に選んでくれたのは、アルコール分が少ないもの、『アマービレ』ともいう。本当は昼食に飲むものらしいが、教授は拘らなくても良い、うまくチョイス出来れば料理が引き立つとの考えがあるらしい。
 非常に薄い金色、輝くような透明で泡は繊細で持続性がある。上品で繊細なモスカートの特徴的な香りがする。
 と言うのは教授の受け売りで、モスカートはブドウのマスカットの一種でムスクの臭いが有る事からこう付けられたと仰る。
 ひと口飲んでみる、
 『繊細な甘さと芳醇な香りがする。』・・・と口に出して言ってみた。少し大人な気分に浸るが、教授がクスッと笑ったのを目の端に留め、顔が赤くなってしまった。
 前菜はトマトのシャーネット。うん、冷たくておいしい。
 第一主菜はアクアパッツア、アクアパッツアは魚介類(白身魚と貝類)をトマトやオリーブなどとともに水で煮込んだ料理の事で今夜はカレイとアサリ・・アサリはイタリア料理に良く使われるらしい。
 私的には酒蒸しが好きだけど。
 第二主菜はフィレンツェの名物の一つで意外とヘルシーなお肉でとても美味しい。キャンティが良く合う。
 付けあわせがイタリアンサラダだけど、主菜と一緒に盛られているのではなく、イタリアでは別の料理として独立した物と考えているらしい。でも、最近の若いイタリア人はそれに拘らないでワンプレートで食べる場合も有るらしい。
 いすれにしても、サラダ菜、クルミ、ペコリーノチーズ(羊のミルクで作るチーズ)、はちみつのハ~モニ~が絶妙で大満足。
 ペコリーノチーズを食べる時、クルミなどのナッツ類とはちみつをトロ~ッとかけて食べるのが定番らしい。
 教授が軽めの料理を注文してくれたお陰で、残さず食べられる。スープの変わりにパスタが注文されていたら、それだけでお腹一杯で今頃お腹抱えて、ウンウンうなっていたと思う。
 デザートは教授が別々の物を注文してくれたので2倍楽しめた。甘い物は別腹、別腹と心の中で唱え、明日は大学から教授の家まで走ってレッスンに行く事を誓い、美味しく頂いた❤
 ティラミスは日本でも有名だから説明不用だよね。(・・・誰に対しての説明?)
 じゃあ、プロフィトロールについて・・プロフィトロールは小さいシューを積み重ねて、チョコレートソースをたっぷりと上からかけたイタリア全土 でみかける人気のあるドルチェです。以上協の受け売り。
 エスプレッソも本当はカップチーノが欲しかったけれど、ミルクが入った物を頼むと、「私は満腹じゃない。」と言う意味に取られるので避けるように、教えて頂いた。
 私は夢見心地だった。
 だって今までファミレス以外で食べた事ないし、お酒を飲みながら食事する習慣も持っていなかったので、雰囲気とお酒に酔ってしまった。
 カチャン・・コトン!
 テーブルの下に落としてしまった。
 周りの人がこちらを見ている、注目を集めてしまう。
 恥ずかしいからか、お酒のせいか、頬が真っ赤だ。おまけにコンタクトレンズも一緒に。
 お店の人が飛んできたが、教授がコンタクトは自分が探すからと断り、テーブルの下に潜り込んだ。
 【綾歌君、脚て踏んだら大変だから、そのまま座って動かないで。】
 みんなに聞こえるような声だったので、突然潜り込んだ教授の行動を訝しげに窺っていた人も、興味を無くしたのかそれぞれのパートナーと話し始め、もう誰も、店の人も見ていない。
 『ぁっ。』小さな声を上げてしまった。幸い誰も聴いていない見ていない。
 『ぁぁ教授・・ダメ。ヤメテ。』
 コンタクトを探している筈の教授が、私の足首を触ってきた。
 拒絶の声が出せない。
 周囲に知られたくない。恥ずかしい。ヤメテ。色々な事が頭を巡る。
 まさか?と言う気持ちが大きい。
 こんな場所でアダルトレッスン?人が居るのに・・
 教授は構わず脹脛、膝頭と手のひらを滑らせる。
 『ぁん。』小さく喘いでしまう。大きな手、ちょっと乾燥した、冷たい手の感触が徐々にしたから上へ登ってくる。
 (ああ、だめよ・・教授。・・・ここじゃダメです。・・あん・ああ・・)
 スカートの上を彷徨っていた教授の手がスカートの中へ入って来た。パンスト越でも、さっきとはまるで違う感触が私をおかしな感覚に追い込む。
 テーブルの上では、周囲に気取られぬよう、そ知らぬ顔をした私が居る。
 テーブルの下では、教授のイヤラシイ手付きに震える私が居た。
 (だめ・・気が付かれる。・・教授・・あぁ・・それは・・ダメェ・・)
 教授の両手が、左右の脚の膝頭を掴み、左右に割裂こうと力が入れられる。
 (あぁ・・だめぇ・・見えちゃう・・教授ぅ・・・ショーツを見ちゃイヤァ・・)
 強引で、閉じようとした私の力も及ばずに左右の膝が開いていく。
 パンスト越にこの間教授にプレゼントされたショーツが晒される。
 薄い紫でレースの刺繍が施されて居るもの。ちょっと大人の女性に思える、お気に入りの下着が今や完全に教授の目に写っている。
 テーブルの下でなにが行われているのか知らない人々、知られてはイケナイ、と思うのに、何故か知られたらどうなるのか?と考えている私が居る。
 イヤラシイ事をされても声を上げず、悦んでいるのよあの子。と言う声が聞こえた気がした。
 (あぁ・・・違います。私、悦んでなんか居ません。教授が・・・)
 だったら何故?助けを求めないの。二人で楽しんでいるのでしょう?
 (そんな・・楽しんで・・ないわ。ただ恥ずかしいだけです。)
 本当かしら、今あなた。ショーツが汚れていないかとか、匂いがしないかとか考えてるでしょう?
 (ああぁあ・・言わないで・・・違うもん。・・・)
 教授が鼻を鳴らす音が聞こえた。
 (イヤァ・・嗅がないで・・恥ずかしい・・)
 私の女が発する淫らな匂いがしているのでは?恥ずかしい想像をしてしまう。
 教授の息が股間に掛かる。
 『あっふぅ~ん』思わず甘いため息を吐く。
 教授の息がくすぐったい。
 大きく割り裂かれた足の付け根。その一番奥の敏感な所に教授が唇を押し付ける。
 ショーツの船底・・二重になったクロッチを唇全体で覆われる、そして私の敏感な所を舌で刺激し始める。
 思わず膝を閉じる。教授の頭が内股に挟まれ、余計に股間に引き込むような形になってしまった。
 『くぅぅん・・はぁ・・』
 周りの人がチラリと私を見る。
 教授の舌は相変わらずショーツの上から私の敏感な所・・刺激で尖り出している。クリトリスに集中している。
 (あぁ・・・わたし・・・なんてはしたない事をされているの・・声が出ちゃう。ああ。もうダメ・・本当に声が出ちゃう。・・・あぁ・・ねえ、わたし今教授にアソコ舐められているの、判る?気持イイの・・あぁ・・ねえ淫らな事をしている私を見て・・・あぁ見られていると感じるの・・綾歌もうダメ。)
 頭の中の私が、わたしの意思に反して、淫らな想いを告白する。イヤラシイ姿を見られたい。見て・・。そんな!今のは私じゃない。わたし・・そんな事思っても居ない・・あぁあ、教授・・もう、もう、ヤメテ・・
v【綾歌君、綾歌君。】
 ずっと自分の頭の中の綾歌と会話していたので気付くのが遅れた。
 教授の手の平にはコンタクトレンズが乗っていた。しかし、レンズの端が切れていて使い物にならなくなっている。
 さっきのは夢だったのだろうか?
 スカートも元通りになっている。
 持っていたバックを確かめると予備のコンタクトが有った。それを手にして教授に断って洗面所へ向かう。
 鏡を見ながらレンズを入れ、トイレの個室に入る。
 何となく不快だった下着を確かめる。やっぱり・・・ショーツはグッショリ濡れている。ショーツの中に手を入れ確かめる。
 ショーツの表面よりすごい事になっている。分泌された液がベットリ張り付いている。トイレットペーパーでアソコを拭き、そのままショーツを上げようとした。
 しかし、濡れたままの下着を付ける気にならず暫し考える。
 『え~い、思い切って。』
 そう掛け声をかけ、パンストとショーツを脱いでしまう。
 脱いでしまうと、何だか心許ない。自分が急に女になった気分。どう表現したらいいのだろうか?
 下着1枚でこんなにも違うものだろうか?
 ふと思いついて時計を見る。目を疑った、コンタクトを落としてから、僅か5分程度しか過ぎていない、
 (そんな・・だって教授・・随分長い時間悪戯されていた。そんな・・違うの?まさか、私の妄想?・・・こんなイヤラシイお汁・・妄想で溢れたの?)
 長くいると怪しまれるので仕方が無く戻る。
 教授の顔をまともに見られない。
 そっと下から窺うと、何事も無かった様子でオーナーと話をしている。
 おかしい・・やっぱり私の妄想?・・・今日のあの事故で教授とキスを交わしてしまった。あれが・・・私を変えたの?
 【綾歌君大丈夫かな?顔色が紅いよ。】
 私は益々顔を赤らめてしまう。
 恥ずかしさと切なさが喉にヒリヒリした感覚を与える。
喉のヒリヒリを押さえる為目の前にあったグラッパを一気に煽った。
 カァツーと体が熱くなる。
 【綾歌君、それ・・アルコール分45度もある・・】
 これで2度目。教授の目の前で失態を起こしてしまった。
 なんだかとても申し訳ない気持と、教授にドジな所を知られた恥ずかしさで切なくなる。
 周りの人に、教授がこんなにドジな子をエスコートしていると思われるのが、教授に恥をかかせてしまう事たと言う思いに哀しくなる。
 【綾歌君、ここは熱いよね。外で風に当たろう。】
 教授は熱気のせいにして、私を庇ってくれている様に思えて、また上気する。
 どうしてだろう?教授を意識しすぎる。教授の言葉に一々反応してしまう。
 『キャァ・・』
 通りを走ってきた自転車をよけようとして、尻餅をつく。
 教授がまじまじと私を見る。
 私は捲くれたスカートを治そうとして、はっとなった。
 そうだ!ショーツを脱いでいたのを忘れていた。M字に開いていた脚を素早く閉じたが遅かった。
 しっかり見られていた。モジモジし俯いている私を、屈み込んだ教授はそっと肩を抱き抱え上げてくれた。そして下半身が裸だと言う事には触れずに。
 【綾歌君・・どうだった?イタリアの田舎料理・・ごく普通の風景を思い描けたかな?この食事を堪能し、イタリアに触れてくれれば、今日のレッスンは終了だよ。多分今は判らなくても、これから綾歌君には私と時々一緒に食事をしてもらうから、追々イタリアの心が掴めると思う。それがその地で育まれた音楽を理解する早道だと私は思う。演奏記号がどうのこうの、発声法がどうのこうの、確かにそれも重要だけど、もっと大切な物がある。それが心だ。音楽する心・・・それを知るのは難しいかもしれない、生まれ育った環境が違うのだから、でも近付く事は出来る。それが・・食事だよ。自論だから他の教授連中には内緒だ。いいね綾歌君二人だけの秘密だよ。そうだ、今の内にパスポートを取って置きなさい。機会が有ればイタリアに行こう。】
 教授は一気に喋ってそして黙って私の手を引いて家路に付いた。

私の家の前で教授が私に近づき耳元で囁く。
 【綾歌君、君にああ言う趣味が有るとは・・そうだ、明日のレッスンは、ノーパンでおいで、良いね。】
 『な、そんな、趣味も有りませんし、ノーパンで行くわけありません、絶対に。』
 そのまま教授は微笑むと踵を返し闇の中に消えて行く。
 その時教授の背中に羽が生えているのが見えた気がした。天使の羽の形・・それは闇に溶け込み色が判らない。
 瞬きして良く見ようとしたが、そんな羽生えている訳なかった。目の錯覚だった。
 色々あってお風呂に入るとすぐに眠りについた。
 夢の中で私は教授の前に立っている。取り立てて変ったところの無い普通の私。
 その私がスカートに手を掛けてゆっくりと裾をたくしあげて行く。もうこれ以上上げたらショーツが見える位置・・ダメ綾歌。私は叫ぶ、夢の中で。
 綾歌はそのままさらに上げて行く、・・ない?・・・有るべきショーツが無い。そこには淡い陰りと慎ましやかな亀裂が貌を覗かせていた。
 
ハッと飛び起きた。ああ夢?・・寝汗をシャワーで落しサッパリする。いけない遅刻してしまう。
 朝食もグレープフルーツを食べて終わりにし、急いで着替える。
 いつものようにおとなしい格好、ブラウスには大きめのリボン飾りが付いていた。スカートはちょっとタイトなものを選んだ…これはいつもと違う。いつもはもっとフレアーが大きいものを穿く。
 鏡の中の自分と目が合う、鏡の中の綾歌がキッパリ頷く。

 『ごめんなさい、千夏先輩。急いでいますので、後で。』
 後ろ髪を引かれるような気持だったけど、今この人通りの多い場所で立ち話をする気にはなれない。
 何故なら・・・私はショーツを穿いていなかった。教授の云い付けを実行していた。
 (どうして私はこんな事をしてしまったのだろう。夢を現実にしたい、その想いが私を支配していた。小さな大冒険、教授と私だけの秘密・・あぁ・・教授・・綾歌は教授の云い付けを護りました。・・・この後は・・・)
 教授の事を想い部屋に急ぐ・・あぁ、そこに教授が居る。・・どんな顔をして待っているのだろうか?そればかりが気になる。足の送りが乱れる。
 あぁ・・どうしよう・・・ショーツで守られるべき場所が、悦びの涙を流していた。
 歩き難い、太股を伝わり堕ちたらどうしよう・・・その想いで内股になってしまう。蜜を溢さないように歩く。
 やっと教授の部屋の前に着いた。呼吸を整える。ドアに手を懸け静かに開ける。
 教授の代わりに居たのは大勢の人、皆教授のレッスンを受けている学生達だった。
 どうして?なぜ?
 茫然と立ち竦む私の後ろに人の気配が・・教授と千夏先輩。連れ立って入って来た。
 【今日は君達に、ちょっとしたシュミレーションをしてもらう。本番ではステージ上で君達は歌い演奏する。お客さんは1段低い客席。その客席から君達を見上げるお客様の目線に慣れる訓練をしよう。何でも無い事だと思うかもしれないが、意外と人の視線は気になるものだよ、同じ目線と違う目線、その違いを体感し、定期演奏会の糧としてくれ。】
 教授が示したのは客席に見立てた椅子とステージに見立てた机。その上に立つと椅子に座った人たちの視線は上に向けられる。私が立てば・・あぁ・・スカートの中が見えてしまう。
 教授の貌が微笑んでいる。・・・堕天使の頬笑み。私はその眼に魅入られてしまった。


ご心配掛けました。m( _ _ )m

 皆様こんばんは、HIRO(S)です。
 色々ご心配おかけしました、本日眼科で検査してまいりました。
 
 結果は・・・・・・一時的な視力の低下は以前と同じ様な症状で網膜の
中の細い血管が血栓を起こし出血した時のようでした。
 網膜はカメラに例えるとフィルムのようなもので、映像を写し脳に
伝えるべき所です。
 この網膜には細い血管が走り、酸素や栄養をを供給しています。
 ここに血栓が出来出血すると最悪の場合失明します。

 私の場合も同じ様に血栓と出血が起こりましたが幸い軽いもので
失明は免れました。
 その網膜に走る血管を何とか再生しようとして、新生血管と言う物を体は
作り出します。新生血管は丈夫な普通の血管なら人体の神秘
血管再生で万々歳なのですが、そうは問屋が降ろしません。
 この新生血管は実に脆く破れ易いのです。折角再生してくれても害になるだけ
むしろ失明のリスクを上げてしまいます。

 そこで、新生血管の再生を未然に防ぐために、網膜の手術が必要になります。
 ここで登場するのがレーザー治療です。
 レーザーは新生血管そのものと、その周りの酸素を供給する血管を含めて『焼く』
事になります
 1度に焼くことが出来れば目や治療時間に多大な負担が掛からないのですが、
そう言う訳にいきません。私の場合最初4回に分けて手術する事になりました。
片目だけでです。両目だと8回、これも1度に両目は出来ないので目の回復を待つ
意味でも、左目を手術したら翌週に反対側の右目と言うように、交互に行い予定手術
完了には約3ケ月ほど時間がかかりました。
それで終わりでは無いのです。経過を見ながら焼き残した血管、新たに再生してきた
血管を補正手術で潰してようやく終わりです。1年近い時間を費やしました。

 そして、今回の急な目の変調、具体的には左目が暗くなってしまう、両目に
白い幕が出来たように霞がかかった状態になってしまったのですが、これが
以前の症状と似ていたので不安に陥りました。
 以前は矯正しても0.3位まで低下した視力も幸い先の検査では0.7位
で済んだので、白い霞が取れれば・・・などと考えていました。

 今日の検査で、視力は両眼とも0.8有りました。
 心配した血栓による出血も無く、網膜の腫れも無く、唯一白内障がちょっと
進行したとの事でした。
 白内障は病気のせいも有りますが40代から遅かれ早かれ誰にでも起きる
そうで、健康な皆様でも起きます。
 確かに白内障は発症しているそうですが、手術る。というレベルでは無く
次回の眼科検診は5ヶ月後と、医師の説明にほっと胸を撫で下ろしました。

 長々と書きこんだのは、実は練習の為です。
 また執筆に取り掛かろうと思います。書き溜めたストックが無くなりましたので
これから書き進めなくてはなりません。 今しばらくお待ちください。

疑問難問(>_<)

 今晩は音楽家様。お久しぶりです。

 【クロウェア~】をモーッアルトの歌劇【コシ・ファン・トゥッテ】に準えて下さいまして
有難うございます。
 『寝取られ』と言う言葉が有ります。そう言うサイトも有ります。しかしその根底に
有るものは、もともとは相手への「愛情」でした。
 歪んだ愛情かも知れません。告白体験等を読みますと、私には到底理解出来ない
世界です。
 でも、それを否定したり、批判したりは出来ないのです。男と女、彼氏と彼女、妻と夫
その間に流れるモノは他人には窺い知れないものです。
 私がこれを書いた時、想像した或いは創造しようとしたのは、掛け違えたボタンでも
やり直せば元に戻る。では男と女の間の掛け違えは? 積み上げて来たものは砂の城の
様に脆いのか? (相手を)赦す事から始まる絆が有るのか?
 という疑問から私なりの答えを出そうと思いました。
 動物の世界では強いオスがメスを独占し子孫を残そうと戦います。例外は有りますが
少数です。
 そして人は、強いオスからメスを守ろうと、一つのルールを作り規範としました。
 そう『結婚』です。人はそのルールに守られ子を産み育て繁栄してきました。
 だが時々ルールを逸脱する事が有ります。それが浮気であり不倫です。
 ルールには安心と重い責任が伴い、それが維持できないとき、「離婚」というやり直し
機能が、申し訳程度に備わっています。が、やり直しには互いが深く傷つくことがしばしば。
 こうして色々考えて行くと男と女について歌劇では【女とはそうしたもの】と何やらみんなで
納得してハッピーエンドになるそうですが。これは男視線の歌劇ではないでしょうか?
 それならば、女視線で書けないものか?男とは【どうしようもない子供よ」となるかも知れないし
【男とは馬鹿よ】になるかも知れないし、【理屈ではなく愛している。】で終わるかも知れない。
永遠の謎で答えの出ないまま、無理やりハッピーエンドにするかも知れない、実に私に取って
困った作品と登場人物になってしまっているのが、現状です。
 これで、音楽家様の疑問コメントの答えになっていますか?

 意外と作者・・ない頭絞って書いてるのね、w  と思ってくれたらしめたもの・・

 もしかしたら、音楽家様私に惹かれてくれるかも

 最後の審判の日が迫ってきています、しかし、【It wishes that the day of the revival visit. 】





 

クロウエア・エクサラダ【25】

 【許して欲しい香織。】
 意外な夫の言葉。やっぱり別れを切り出されるのだろうか?
 【ずっと、君を騙してきた。僕に君を責める資格は無い。】
 『え?あなた?』
 【知っていたんだ。一郎さんと君が関係を持った事を、最初から知っていたんだ.】
 『・・・・・・』
 香織は何も言えない。
 【知っていると言うより、僕が君とセックスするようにお願いした。】
 『どうして?なんでそんな事を?』
 【君は単身赴任先で一郎さんに再会したことを僕に黙っていただろう。?】
 『それは・・・ごめんなさい。』
 【いや、責めているのではない。次の日に早智子さんから教えて貰ったんだ。】
 香織は早智子の名を聴いて怪訝な顔をしている。
 【早智子さんは一郎さんから報告が有ったと言っていた。】
 『早智子さんが・・・早智子さんは私と一郎さんの事・・・』
 【知っている。】
 『あぁ・・早智子さん・・ごめんなさい。・・・』
 【早智子さんに一郎さんに伝えて欲しい事が有るとお願いした。それは・・香織を抱いて欲しいと。香織と不倫して欲しいと。・・・】
 香織の涙でぬれた目が大きく見開かれる。
 『なんで、あなた。どうしてそんな事を頼むの?私を嫌いになったの?』
 【それは違う。】
 『じゃあ何故、自分の妻を他人に抱かせるの?そんなの可笑しいでしょう?スワップとは違うのよ?あれだって、あなたがしたいと言うから一郎さんに抱かれたのよ。』
 夫は何を考えて、頼んだのだろう?私の中に夫への不信感が芽生えてきた。
 何か別の事から目を逸らす為・・・若しかしたら、健一は誰か他に女が居たのかも知れない。そう思うようになった。
 【そのSWだ。あれが切っ掛けなんだ。】
 『・・・・・・』
 【僕はあの時、一郎さんに抱かれる君を、早智子さんと椅子の陰から覗いていた。実際には見えなかったが、二人の会話、香織の喘ぎ声、シーツの擦れる音、ベッドの軋み、その全てが僕を異常な興奮に駆り立てた。】
 健一の目は心なしか輝きを増したように見えた。
 【愛する妻が、他の男に抱かれる。それも、自分とのセックスの時以上に乱れ、辺り憚らぬ大きな声で逝ってしまう。嫉妬した。もの凄く嫉妬した。それと同じ位興奮した。隣に早智子さんが居なければ、自分でペニスを握りしめ、自慰していただろう。
  一郎さんを拒否してくれ、感じないでくれと祈りながら、反対にもっと一郎さんを求めろ。今までに無いくらい感じてくれ。性の虜になるくらい淫乱な女になってくれと願う自分が居た。】
【香織が気を遣るたびに、得体の知れない願望が僕を覆った。それは・・僕の知らないところで男に抱かれたらどうなるのか。香織は男の誘惑に負けて僕を裏切るのか、それが知りたくなったんだ。男に抱かれた後、香織は僕にどう接するのか?どんな嘘をつくのか?】
 『ちょっとまって。あなた・・・・私が裏切るのを望んでいたの?そんな女になった私を愛せるの?私が、もしその男にカラダだけじゃなく心まで奪わたらどうするの?心配はしなかったの?』
 香織はみじめな気持で健一に尋ねた。私は夫を裏切る妻だと思われていた。情けなくなった、そして夫を裏切ってしまった。・・・自分を嫌悪した。
 【そこまで考えていた。でも僕は寝取られのマゾヒスティックの虜になっていた。寝取られる事に悔しさと快感を覚えてしまうんだ。だから、早智子さんに連絡して一郎さんに寝取って貰った。香織が知らない事は一郎さん達には話してなかった。彼らは僕と香織が承知していると思っていたはずだ。でも僕はそれでは香織が本当に寝取られた事にならないと考えた。】
 『・・・どうしてなの?どうしてそこまでしたの?』
 【愛しているからだ。香織を・・体と心を奪われても、いつか僕の元へ帰ってくれることを、狂おしいまでの嫉妬と興奮で待ち続けたいと願ってしまうんだ。】
 健一の性癖の告白に香織は驚愕し、そして夫を可哀そうな男と思った。
 この可哀そうな男が夫、何のために苦悩してきたのだろう。
 夫を裏切る罪悪感と徐々に離れ難くなる体の疼き。必死に留まろうと、眠れぬ夜を耐えて耐え切れなくて、一郎の子を生み決別しようとギリギリに選択をした。
 そうしなければ健一の元へ戻れないほど一郎の虜になっていた。一郎に抱かれ絶頂を極めさせられると・・・思考は停止し自分はもう二度と健一の元へは帰れない体になってしまったと、布団の中で人知れず泣いた。あの優しい夫に狂気が宿ってしまった。

『あなたは、それで良かったのかもしれないけど、私はどうなるの。私の気持ちはどうなるの。私にはあなたを責める資格はないわ、一郎さんに心まで捧げる積りでいたから。あなたが何を企もうと、私があなたを裏切ったのは事実よ。あなた以上に罪深い事を考えていた私は、あなたを責める積りはないわ。』
 香織の言葉に、少し安堵の笑みを浮かべた健一は、次の言葉に打ちのめされた。

 『あなた・・・私あ、なたとしばらく離れて暮らします。いいえ、単身赴任期間が終わっても、あなたの元へは帰りません。こんな罪深い二人が一緒にいても幸せになれるとは思いません。あなたに、告白します、私は一郎さんの子供を産もうとしていたの、そしてあなたに秘密にしてあなたの子として育てようとした。あなたの事は愛しています、それは変わらないと思っていました。ただ愛する人が一人では無く二人だった。あなたと一郎さん、どちらも同じ位愛してしまった。』
 【に、妊娠しているのか?】
 『いいえまだよ。でも危険日に中に出して貰ったから、多分妊娠すると思うわ。』
 【どうする積りだ・・】
 『・・・・・それを考えたいから、離れるの。でもあなたはそれで満足でしょう?愛妻が別の男の人の子を産むのよ。嫉妬するでしょう、その子を見るたびに私と一郎さんが何をして妊娠したか想像すると興奮するでしょう。家で待っていてね、元気な赤ちゃんを産んで連れて帰るから。今決めたわ。』
 思いがけない言葉に健一は茫然と香織を見つめるだけだった。
 自分が撒いた種がこれほど大きくなるとは予想もしなかった。取り返しのつかない事をした。後悔が健一を襲う。
 『早智子さんの連絡先教えて下さい。私から報告するわ。一郎さんの子を生みますので宜しくって。同じ男の人の子を産んだ女同志、判り合えると思うの。愛する男が一緒なんですもの。』
 【香織止めてくれ。お願いだ産むのは止めてくれ、頼む。僕が悪かった。】
 『良いじゃないの。貴方にとって私は自分の性癖を満足させるだけの存在ですもの、貴方に満足して頂けたらそれで良いわ。ね、あなた。』
 香織の言葉には棘が有る。健一はひしひしと感じた。
 『あなた・・水一杯頂戴。』
 健一がキッチンからミネラルウォーターの瓶を持ってきた。ガス入りのペリエだった。
 『違うわ、ノンガスタイプのよ。炭酸は未来の赤ちゃんに悪いもの。』
 香織は一息でクラスの水を飲み干し。
 『・・・はぁ~・・』
 深いため息をついた。

 『早智子さん・・お久しぶりです、香織です。』
 「まあ、香織さん。お元気?・・・じゃないみたいね。」
 香織の声は沈んでいた。
 『早智子さん、一郎さんもそこにいます?いえ、出さなくても結構です。今日はお二人にお話が有ります。・・私・・健一と別居します。一郎さんとも会いません。それだけお伝え下さい。さようなら。』
 「ちょ、ちょっと待って香織さん。」
 『もうお話する事はありません、さようなら。』
 「判ったわ、何も言わない。私の独り言だけ聞いて。・・私、健一さんの事慰めてあげる、貴女の分まで健一さんを大切にするわ。一郎も公認だから・・じゃあね。」
 プツン・・・ツー、ツー・・・早智子の方から電話が切られた。
 携帯を握り締め香織が嗚咽する。声にならない泣き声が香織の部屋に木霊する。


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プロフィール

HIRO(S)

Author:HIRO(S)
HN:HIRO(S)
年齢:秘密
性別:秘密
地域:関東地方
動機:gooで削除されたので。
一応フィクションとしてますが、ナイショ
写真は・・・・いけないんだぁ

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