回想録 ~二人の玲子~ 28

 『ところが、会社の経理の手違いでどうしても田中さんに会わなくてはならない用件が出来てしまい、仕方なく田中さんの会社に行きました。・・・平静を装い淡々と話したつもりです、帰り際玄関まで送ってくれると言うので、他の人の目も有りエレベーターに一緒に乗って降りて行ったのですが・・・・他に誰も乗っていませんでした。・・・気まずい雰囲気でただじっと回数表示を見ていたのですが、突然エレベーターが激しく揺れ・・・転倒しそうになったので、咄嗟に田中さんにしがみ付いてしまいました。』
 『・・・しがみ付いた場所が・・・全然そんな気も無かったのに・・・倒れ掛かったので・・下半身・・・腰の所にしがみ付いてしまって・・・気が付くと目の前に田中さんのズボンの・・あぁ・・・あなたごめんなさい・・・もうこれ以上は許して・・』
 【全部話せ、結局田中のチ○ポが忘れられなくて、やったんだろうが。隠すな、いくら離婚する積もりでも知りたいことは一杯ある、いや、知らなければ・・俺はもう女という生き物を信用できなくなる。・・・自分の妻が目の前で別の男に貫かれていたんだ、これほど傷付けられる事柄があるか?ショックで俺は・・・】
 『ごめんなさい、ごめんなさい。話します・・・話しますから・・ズボンの前が大きく膨らんでいて・・・男の匂いが・・・その匂いを嗅いでしまうと・・私の・・下腹の辺りがキュンと疼いて・・・でも、自分から求めたりしていません。早くその場を離れたくて、あなたに会いたくて・・それなのに・・・エレベーターの故障は治りませんでした。段々空気が悪くなって来て、息苦しくなり不安になって・・・田中さんに抱きついてしまいました。田中さんのモノが段々硬くなってそれを下腹部に押し付けられると・・・おかしな気分になって・・求められるままキスしてしまい・・後はもう止まりませんでした。』
 『二度とそんな関係にならない積もりで居たのに、また関係を持ってしまった事に、自分でもショックで、あなたを裏切ってしまった罪悪感と、カラダが感じた背徳の悦びに打ちのめされ・・・そのままズルズルと関係を持ってしまいました。いつも抱かれた後はもう止めよう、二度とするまい、あなたを裏切っていると後悔しているのに、呼び出されると・・・』
 一気に喋った綾子はまた泣きじゃくり床に蹲った。
 【・・綾子・・・お前田中を愛したんだろう、だから抱かれたんだろう?】
 『・・愛して・・いません。・・・今思うとそう錯覚していたかも知れませんが、愛しているのはあなただけです.』
 【それならどうして・・・】
 結論など出るわけでも、解決に導く事がある訳でもなく、杉本の呟きは空しく響きました。
 『昔から男の浮気に女は泣かされてきました。男なら性欲に負けてと言う言い訳も世間的に認められています。だけど、あなたは綾子さんを狙った確信犯です。性欲に負け流されて、関係を持ったのじゃなく、立場を利用し、自分の欲望のまま関係を持った。どんな言い訳も私は聞きません。今夜からでもあの家を出て離婚に向けて動きます。あなたと結婚した事実も出来ることなら消したいくらい情け無くて、悔しくて、あなたは最低の人間だわ。』
 玲子はキッパリと言うと、杉本の方を向いた。

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