7年目の誘惑(完)

 (あぁ・・・あなた・・健一。・・・ごめんね・・・あなた・・愛している。・・香織を赦して・・・健一も赦してあげる・・・・だから・・もっと一杯愛して・・滅茶苦茶にして・・・あなたの精液、香織のお尻に・・・一杯注ぎこんで・・・)

 「もうダメだ・・・香織、出すぞ!・・・出る、でる!」
 『あぁああああああああ』
 今までに無いアクメが襲ってきた。香織のカラダが宙に投げ出され、粉々になった気がした。
 『あなたぁ・・・・あいしてる・・・・あなたぁ』

 「色々ありがとうございました、お二人もお元気で。」
 TXつくば駅のホームで電車を待つ健一と香織の隣に一郎と早智子が立っていた。
 「それでは・・・PCのメールアドレス・・・携帯の番号・・・二つとも消去します。これでお会いすることはありません。お別れです。楽しかった、ありがとう佐藤さん。」
 最終日、4人は話し合い、再び会うことはしないようにするため、お互いのデーターを消去することに決めた。
 ただし、近況を報告するため、1ヵ月後に最後のメールをして消去の約束だった。
 「じゃぁ、奥さんさようなら。」
 一郎がまたそっけなく挨拶した。初めて逢った時のように。
 『さようなら・・早智子さん。』
 香織は一郎を見ずに早智子に挨拶した。
 電車のドアが閉まり、スルスルと発車した。窓ガラスに映る一郎と早智子がピッタリ寄り添い、手を振っていた。

 2日後いつもと変わらぬ、生活が始まった。
 健一は毎日毎日、PCの前に座りプログラミングをしている、香織はソフトハウスと健一との連絡で忙しくしていた。
 変わったのは、ギスギスした会話がお互いを労わる優しい会話になったこと。夜の営みが毎日のようにある事だった。
 健一は香織を抱きながら、一郎とのセックスをいちいち聞き出したがり、同じ様に愛したがる。
 恥ずかしがる香織を、宥めすかし時に言葉で責める。
 二人とも今回のことで夫婦の危機を乗り越えたことを感じていたため、積極的にその時のことを包み隠さず話すのだった。
 『あぁ・・・あなた・・一郎さんはね、一杯舐めてくれるの。・・・もういらないと、言って赦してもらうまでに何回も逝かされるの。』
 『あぁ~ん、そう。・・・脇の下も感じるの。・・・感じるなんて知らなかったよぉ。あなたも知らなかったでしょう?』
 『ぅうん・・・比べてなんか無いわ・・・そんな事、気にしないで・・あぁん、中でピクピクしてる。・・・あなた怒っているの?』
 香織は健一を煽り立てるように、一郎とのセックスを事細かく話す。健一は嫉妬の炎を燃やし、一郎以上に香織を感じさせようと、早智子を相手した時の新しく覚えたテクニックで応じた。
 『いやぁ・・早智子さんね・・・あなた・・悔しい・・どうして・・もっと前に・・あぁあ・・ヒドイっ・・・あぅん・・感じる。・・くやしい。』
 二人は時の経つのも忘れて抱き合った。
 最後は必ず二人一緒に逝くことが出来た。以前のようにどちらかが取り残されることも無くなった。
 香織は幸せだった。思い切って夫の言うとおりにして良かった、と、健一の胸の中で満ち足りた顔を埋めて眠りに付いた。

 『え?・・・・単身赴任・・・半年間?』
 あれから3ヶ月たったある日。
夫から仕事の都合を聞かされた香織はショックを受けた。
 折角夫婦生活が円滑に行っているのに、離れ離れになるなんて・・
 「福岡のソフトハウスに出向だよ。あっちに子会社を設立するためのね。」
 『え~・・福岡?・・よく知らないけど、博多って歓楽街なんでしょ?・・健一のこと心配だわ。断れないの?』
 「残念だけど、俺じゃない。君だよ。」
 『へ?・・・わたし?・・・なんで?』
 「営業の促進と俺はこっちでのプロジェクトに必要だから・・君に白羽の矢が立った。」
 『嫌だなぁあ・・あなたと離れたくない。』
 「仕方が無いだろう・・仕事だよ。・・半年なんてあっという間だよ。・・それに香織なら歓楽街も関係ないだろう?浮気の心配も無い。」
 『あ~・・健一こっちで浮気する積もり?・・絶対赦さないからね。』
 「しないしない。そんな時間も無い。・・・それに・・・スワップで判ったんだよ。香織を・・香織だけを愛していることを。」
 『うふふ・・・私も愛しているわ。・・判った。サクッと仕事を片付けて帰るから待っててね。』

 1週間後機上の人になった香織は、福岡に向けて旅立った。
 空港からソフトハウスに着く道すがら、辺りを興味深そうに見回していた香織は、ソフトハウスの入居するビルに見覚えのある顔を見つけた。
 (うそぉ?・・・まさか?・・・)

 そのビルは一時期流行ったインテリジェントビルで数社が入居していた。
 5階のワンフロアーを占める会社から先程の人物が出てくるのが見えた。
 その人物は香織を見付けると、ハッと顔色を変え、直ぐに何でもないような顔に戻りすれ違った。
 その夜、香織の歓迎会が開かれた。
 その隣の部屋でも同じ様に歓迎の宴会が開かれている様子だった。
 トイレに行こうとして部屋を出た香織を呼び止めた人物が居た。
 「久しぶりですね。お元気でしたか?」
 『え、ええ。す、鈴木さんは?・・・こちらへはどうして?』
 「仕事ですよ、半年の間こっちの梃入れに借り出されて・・・あなたは奥さん。」
 『私も仕事で・・・単身赴任ですの。・・・奥さんは辞めて下さらない?』
 「そうですか?じゃあ、香織さん。お元気で」
 挨拶だけして別れるつもりの一郎を香織は呼び止めた。
 『あの・・・一郎さん。・・・明日お食事でもしません?ここら辺ぜんぜん知らないので・・知っていたら教えてください。』
 「良いですよ。じゃあ8時にビルのロビーで。」

 健一に無事着いたことを報告した香織だが、一郎の事は黙っていた。
 (あぁ・・夫に話すときっと誤解されるわ。・・・でも、話しておいた方が良かったかしら・・・)
 
 結婚して7年目の出来事だった。・・・・

                                 (完)


回想録 ~二人の玲子~ 29PageTop7年目の誘惑(34)

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