【ドルチェ・アマービレ】(15)

 『教授・・先程の話、聞いていました。私は綾歌のあて馬なの?その為にわざわざ呼び出したの?』
 玲子が、強張った顔を教授に見せて詰問する。
 【ああ、玲子君聞いていたのですか?では、聞いた通りです。】
 教授は少しも動じることなく答える。
 『酷い、教授に身も心も捧げたのに、綾歌に取られるなんて、納得できない。』
 『な~んて、言いませんよ~だ。教授は綾歌の為にあのように話したのよね。』
 【何か勘違いしていませんか。私は今の私の気持ちをそのまま綾歌君に伝えただけです。玲子君の思うような、綾歌君の為につく嘘など有りません。】
 玲子の顔が歪む。
 『教授は・・教授は私を見捨てるのですか?私が今世界進出で悩んでいるのを、知っていらっしゃるのに!』
 玲子は、悔しげに言う。
 『綾歌は、60回以上開かれている、瀧廉太郎全日本高等学校声楽コンクールの事も知らない子なんですよ。私はQueen Elisabeth International Music Competition of Belgium
に出るかどうか迷って・・教授に相談に来たんです。』
 『ベルギーで開催される、エリザベート王妃国際音楽コンクールですか、世界3大コンクールの一つですね。1937年第1回開催のイザイ国際音楽コンクールが前身ですね。2008年は声楽・作曲部門が対象で、確か優勝賞金は20,000ユーロです。挑戦して御覧なさい。今の自分と世界の実力差を肌で感じるのも勉強です。他の部門なら日本人入賞者がいます。ヴァイオリン部門とか、ですが声楽部門では私が知っている限りで一人もおりません。』
 『教授は、私にLessonをして下さる為に、この合宿に私を呼んでくれたのですよね、違うんですか?』
 【Lessonする必要はもう玲子君には、有りません。独自に自分の世界観を築いた筈です。私はその成果を、見せて貰いたいと思ったので、君を呼んだんです。ひとり立ちした玲子君が今更Lessonも無いでしょう。それに・・・・千夏が君に逢いたがっていました。あの頃から千夏君は君に憧れていましたね。どうです、千夏君とデートでもしてくれば。今夜はこの辺りの夏祭りです。花火大会もやります。】
 『・・・教授は私に飽きたんですね・・・いいわ、千夏とデートしてきます。今夜は帰らないかもしれません。』
 玲子は唇を噛み締め教授を睨みつけていたが、ふっと力を抜き肩を落とした。
 

 『千夏・・・千夏!グズグズしないで。行くわよ。ちゃんと、コンドーム持った?駄目じゃない、そう言うものは男が用意するのよ。仕方が無いわねぇ、今夜はお預けよ。』
 玲子に引き摺られるように千夏が出て行った。
 『教授・・・玲子さんどうしちゃったんですか?なんかイラ付いてるし、私の事睨むんです。』
 【ああ、それなら、さっき玲子君と別れましたから、そのせいでしょう。】
 『え?・・・・別れた?・・・どうして?』
 【綾歌君が気にする事では有りません、が、彼女はもうすぐ大事なコンクールが控えています。依然私に対する依存心が強く残っているようです。彼女の為には突き放す事が必要でした。突然で可哀想ですが玲子君がもっと大きくなる為に敢えて鬼になりました。千夏君を一緒に行かせたのも。千夏君が玲子君にどんな思いを抱いていたか承知の上です。】
 教授は淡々と話をしているけど、顔色は幾分青白い。
 (教授は・・・・本当は玲子さんが甘えて来るのが嬉しかったんだ。でも・・コンクールが有るから。・・・千夏先輩・・・やっぱり玲子さんが好き・・・あの目・・時々教授を睨んでいた。・・・・先輩の事はイイ。憧れていたけれど、好きと言う感情は今はないから。でも・・・玲子さん・・・教授は、玲子さんの事・・・仕方が無いのね。教授は私だけの教授じゃないもの。今は私の事を見て、大切に思ってくれる。それだけで充分よね。それだけで、我慢できるよね、綾歌・・・だって・・教授素敵だもの。・・大人の男の人・・色々教えて欲しい。教授に相応しい女性になりたい。)
 『教授、夏祭りが有るんですよね。私も行きたいなぁ。連れて行って下さい。』
 【綾歌君は、優しい子ですね。私が落ち込んでいると思っているのですね。】
 『そんなつもりじゃ、有りません。』
 綾歌は否定するが、教授に優しい子と言われ嬉しげだ。
 【それでは浴衣でも着て行きますか。】
 教授は何かを耳打ちしてリビングを出て行く。後に残された綾歌は顔を真っ赤に染めている。

 笛の音と太鼓の音、輪になって踊る人々に交じり、夜店を冷やかして歩く。
 『教授ぅ・・金魚掬い、金魚掬いしませんか?』
 【もうこれ以上荷物は持てませんよ。】
 教授の両手は、綿菓子、いか焼き、たこ焼き、焼きソバ、みそ田楽で一杯だった。
 『あ~ん、やりたい、やりたい、やりたいぃぃ。』
 【しょうがないですねぇ。1回だけですよ。
教授は苦笑しながら、生簀の前に座り込む綾歌に近づき、また耳打ちする。
 【綾歌君、金魚掬いのオジサンに見られないように気を引き締めるのですよ。】
 綾歌は、玲子に言われているノーパンLessonを教授に指示され浴衣でもして居た。裾が乱れる度に顔を赤くし、小股で教授の後を付いて来ていた。
 『あっ、あぁん。破れちゃった。悔しい!』
 【綾歌君、この食べ物を何とかして下さい。あの木の所。そこしか空いていませんが行きましょう。】
 祭りの会場で、その場所ははずれも外れ暗い一角だった。
 【さあ、これを敷いて座りなさい。】
 二人並んで私はいか焼き、教授が焼きソバを食べ始めた。綿菓子は歩いている間に食べた。
 『あぅん・・』
 木の後ろから艶めかしい声が聞こえて来た。
 『あぁん、そうよ。・・・・上手よ、はぁん。』
 どうも年上の女性と年下の男性の睦語のようだった。
 どぎまぎしながら耳だけその声に集中する。耳がダンボ?!
 『あん、乳首も舐めて、チュウチュウして。・・・あぁん歯を立てちゃ嫌ぁ。』
 頭の中で想像する。自分の胸も疼く。身動ぎすると浴衣に擦れ乳首が感じてしまう。
 『あん・・そこは敏感なの。もっと優しく・・皮が被っているでしょう。それを剥いて舐めて。・・あぁ、そう・・凄い硬いわ。こんなになって、痛くない?うん・ビチャビチャでしょう。啜って綺麗にしてぇ。・・・』
 うぅ・・アソコを舐められている。他人のそんな所見た事も聞いた事も無い私は興味津々でその場を動けない。教授は聞こえない振りをしているのか、焼きソバを一生懸命食べている。
 『ねぇ、私にもおちん○ん舐めさせて。・・・あん、大きいお口イッパイ。はむ、はむ。』
 うっ・・・千夏先輩のおちん○んを思い出してしまった。大きくなったおちん○んが目に浮かぶ。
 『あっやぁ』思わずあげた声にも教授は反応しない。おかしい?教授を良く見る。
 『み、耳栓!』
 道理で、聞こえないはず。それが幸いした。教授に聞かれていたらと思うとどうしていいか判らなくなる事が木の後ろで展開されていた。
 『ふふっ・・美味しいよ、千夏・・・』
 「あぁ玲子さんのお口、凄く熱い。」
 千夏?玲子?まさか・・
 「あぅ・・玲子さん・・いんですか?・・玲子さんは教授と・・・」
 『良いのよ、私と教授は終わったの。・・・いまはそんな事言わないで、私を感じさせて、抱いて千夏!』
 私はガタガタ震えてしまった。
 だって、玲子さんは教授を愛していた筈、幾ら何でも千夏先輩と、エッチするなんて。
 『私を抱きたかったんでしょう千夏。私を教授から奪ったらどうなの?男でしょう、意気地なし!』
 「なんだとぉ!あぁ、奪ってやる、奪ってやるよ。教授に渡すもんか。玲子ぉ!」
 『あぁん、そうよ千夏。奪って、私を奪って、滅茶苦茶にして。千夏のモノにして。』
 二人の息遣いが急に激しくなった。
 服がビリビリ破ける音が響き、肉のぶつかる音が聞こえる。
 『あぁぁぁ・・千夏・・イイ・・・一杯だよぉ・・アソコが・・アソコが・・壊れちゃうぅ。』
 「オマ○コ、って言え。言って見ろよ。」
 『あぁ・・言えない・・恥ずかしい。』
 「言わないとこうだ!」
 バシッ・・・・何かが叩かれる音がした。
 『ひぃ・・痛い。』玲子さんの悲鳴が上がる。
 [言え、玲子!]バシッ、ビシッ!
 『あぁん、言います。言いますから叩かないで。・・お、・オマ○コ』
 「違う、玲子のイヤラシイおま〇こだよ。」
 あぁ・・千夏先輩・・やっぱりSなんだ。・・でも・・玲子さんも・・Sじゃなかったの?
 『れ、玲子の・・いやらしい・・・オマ○コ。』
 「違うだろ、どうされたいか言えよ。」
 『あぁん・・・意地悪ぅ・・・千夏・・・チーちゃん・・・玲子のイヤラシイおま〇こ・・一杯可愛がって・・下さい。』
 「もう一度!」
 『玲子のいやらしいオマ○コ・・チーちゃんのおっきな、おちん○んで嵌めて、挿して、気持ち良くして・・チーちゃんの女にして・・・あぁん・・・チーちゃん。・・子供の頃からチーちゃんの事好きだったの。・・・チーちゃんが、抱いてくれないから・・玲子・・チーちゃんに初めて・・あげられなかった。チーちゃん・・・チーちゃん。』
 意外な告白・・・その間にも千夏先輩は玲子さんの事を何度も叩いている。
 「なんで・・アイツに・・なんで・・」
 『あぁごめんなさい。・・だってチーちゃん・・ずっと見ているだけで・・教授のLesson素知らぬ振りをして・・・私も女よ。・・身体の欲求に・・勝てなかった。本当はチ-ちゃんに女にして欲しかったの。』
 トン、トン誰かに肩を叩かれた。
 【さぁ、綾歌君。野暮は止めましょう。二人っきりにしておくのです。行きましょう】
 教授?・・・耳栓?
 ああ・・教授はずっと知っていたんだ。不器用な二人に、本来の気持ちを思い出させようと・・・
 あぁ・・大人は・・・大人になるの・・大変・・・
 【さ綾歌君・・・これで拭きなさい。】
 教授にティッシュを渡され、気付く・・恥ずかしい愛液が太腿まで溢れていた。
 教授から見えないように体を反転させ素早く股間を拭う。
 慌ててその場を離れようとして、転んだ。
 下駄の鼻緒が切れている。ああぁなんてドジ。
 前を向くと教授が腰を屈めている。
 【さあ、乗りなさい。】
 え~?おんぶですかぁ?
 自分の格好を思い出す。ノーパンだよ私・・・
 【どうしました、綾歌君?遠慮せずどうぞ。】
 だから教授ぅ・・・浴衣の下もう肌なんですぅ・・・お尻触られちゃう・・私・・お尻大きいから、知られるの嫌なの・・
 教授はじっと私が動くのを待っている。
 ・・・・判りましたよ。・・・教授の意地悪・・・触って楽しむのね・・・あぁん・・
 空に大輪の輝きが映し出される。後からドドォ~ンと音が轟く。
 振り向くと上がった花火の光に玲子さんと千夏先輩が抱き合い腰を振っている所が見えた。
 『あっ、恥ずかしい。』
 思わず教授の背中に飛びついた。
 体がフワリと浮き上がる。
 教授は軽々と私を背負い歩き始めた。
 【綾歌君、今夜見た事を二人に話してはいけませんよ。そっとしてあげなさい。】
 教授の背中に顔を埋めコクリと頷く。
 揺れが、まるでゆりかごの様で、私はいつの間にか眠ってしまった。


【ドルチェ・アマービレ】(16)PageTopあけまして、おめでとうございます。

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