【妻の秘密・義妹の秘密】(26)

 『お義兄さん・・・・』
 ショックで、言葉が詰まる。
 姉が浮気しているかもしれない・・・それはこの間泊まりに来たときから感じていた事だった。
 引越しの準備と彩の幼稚園の手続き・・確かに泊まりに来た。さっき、義兄に告げたことは嘘だった。
 『お義兄さん・・・・』
 ショックで、言葉が詰まる。
 姉が浮気しているかもしれない・・・それはこの間泊まりに来たときから感じていた事だった。
 引越しの準備と彩の幼稚園の手続き・・確かに泊まりに来た。さっき、義兄に告げたことは嘘だった。
 明らかに分かる嘘をついてしまったのは、やはり、あの日の姉に疑いを持ったからだ。
 泊まりに来た日、彩香が仕事から帰ってきた時、姉はどこかへ電話していた。玄関先で声を掛けたのだが姉は返事をしなかった。何かしているのかと様子を見ると電話中だったのだ。邪魔してはいけないとそっとリビングへ入っていった。それでも気付いていない様子だった。
 普段快活な姉にしては珍しく、ヒソヒソ声で話をしている。壁のほうを向いて受話器を持っていないほうの指をコードに絡めている。その仕種が女の自分にも妙に艶めかしく感じる。
 『・・・はい。・・こちらに来たので・・・久しぶりにお会いしたいと思って・・・』
 姉の指がコードを受話器を持つ手のひじの辺りを摩りだした。その手が更に動き、姉は何かを始めた様子だった。
 こちら側からは背中が邪魔で見えないのだが、ひじの動きから胸をさすっているように感じる。
 (うそっ、電話中にオナニー?)
 『懐かしいのは私も。・・・もう何年も前の事ですもの。・・・ええ、後悔することでは・・・今になって漸く・・・はい、愛しています。』
 (???まさか・・・浮気?お姉ちゃんが?・・・昔の男と会うの?)
 どうしてもそう思う。電話しながら自分の胸を弄るなんて尋常じゃない。
 『明日ですね?ええ。7時に・・はい・・』
 会話が終わっても、受話器を置かず、その受話器を抱きしめるようにしている。わざと音を立てて部屋に入ってきた振りをすると、姉は慌てて受話器を置いた。
 「ただいまお姉ちゃん。・・・電話中だったの?」
 とぼけて聞くと。
 『うん、ちょっと・・旦那と・』
 顔をほんの少し赤く染めて言う。嘘つき姉さんと思いながらも。
 「へ~仲がよろしくて・・ご馳走さま。」
 おどけて言う。
 『あの、彩香・・・明日の事なんだけれど、用事が出来たのでまっすぐに家に戻るわ。買物の後の食事はキャンセルね。』
 「え~、奢ってもらえると楽しみにしていたのに~。今夜にして置けばよかった。」
 『ごめんね。引越しが終わったら引っ越し祝いするから。』
 
 翌日の買い物は姉に付き合って色々見て回った。
 普段地味にしている姉にちょっと大胆なものを勧めてみた。
 姉の年では少し派手かなと思ったが、試着してみると、よく似合っていた。
 「お姉ちゃん、似合うよイケてる。」
 『ねえ、これ派手じゃない? 裾も短いし・・・』
 「・・・偶にはこんなの履いてお義兄さんに見せたら。ついでにこんな下着もどう?」
 黒のTバックのショーツを差し出してみる。拒否しなかった、それどころか履き替えて帰ると言う。
 別の店を覗いていると男に声を掛けられた。自分かと思ったら姉にだった。
 無視して歩き出す。 着替えてから2組目だ。
 「お姉ちゃん・・・モテルね。妬けるわ」
 『バカ言わないで。オバサンをからかっているだけよ』
 「ふ~ん、私が男ならお姉ちゃんを誘うわ、食事してお酒飲んで・・ホテルに誘うけどなぁ~」
 『バカ・・・』
 姉の顔が急に赤くなったように感じた。今夜のことを思ったのだろうか?

 また、お姉ちゃんの所へ遊びに行こうと電車に乗った。
 駅から電話してみると義兄が出た。姉は叔父の見舞いで実家へ行ったと言っている。
 叔父が東京に転院していることは姉も知っている、嘘を付いて出かける用事・・・やっぱり不倫・・・
 マンションに急いだ。
 義兄は憔悴した様子でドアを開けてくれた。
 気付いていた。
 義兄は義兄で姉の様子がおかしい事に気づいていた。
 私も動揺して余計なことを言ったしまった。
 まさか、夜の営みを覘いていた事を気付かれているとは思わず、お義兄さんに指摘され、顔が真っ赤になって火照ってしまった。
 でも、姉の話はもっと深刻だった。単純な浮気・不倫じゃなかった。想像もしていなかった。
 『・・・今流行のネット官能小説じゃないのかなぁ?・・だっておかしいよ、本当のことならお義兄さんの目に付きやすいところにおいて置かないもの。小説なら見られても構わないでしょう?』
 彩香は何とか言い繕ったが。
 「本当にそれなら良いんだが、じゃあ、何で拒んだのかな?嘘ついてまで・・・その気にならないならそう言えば済むことだろう?」
 確かに義兄の言う通りである、夫婦なら拒んでも相手を傷つける心配も無いだろう。
 一言「ダメッ」と告げるだけで十分だ。恋人それも付き合い出してすぐの彼氏には間違ってもこんな言い方は出来ない。
  傷つけない様、嫌われない様、不自然にならない様注意を払う必要がある。確かに生理になったと言えば、一時的には誤魔化せる。でも、それは別々に暮らしているから使える手だ。自分の妻に無関心な夫か、よほど無知な夫でもない限り気付くと思う。
 「・・でも、聞けない、聞くのが怖い・・俺どうしたら・・・」
 義兄がポツリと呟く。
 こんな情けない姿の義兄を見るのは初めてだ。
 いつも、自信に満ちている様に見えた義兄。その義兄が憔悴して項垂れている。
 ふと、情けない姿の義兄に責められ嬲られている自分の姿が頭に浮かんだ。
 妻に不貞を働かれて、それを咎められず、義妹の下を訪れやり場の無い怒りを義妹に向け発散し、義妹はボロボロにされてしまう。
 そんな場面が頭の中に展開している。彩香はそれを不自然とは思わなかった。そう、姉の不貞を償うためなら、義兄にこの身をボロボロにされても良い。いやむしろこの身を捧げて癒してあげたい。
 (・・・ええ?私どうかしてる。こんなこと考えるなんて・・・これじゃ、お姉ちゃんと変わらない・・・あっ、そうか・・・お姉ちゃんは【あの人】のため、お義兄さんに身を捧げたのかも・・・そうだとすると・・・・お姉ちゃん・・・【あの人】を心の底から慕っている・・・お姉ちゃんは【あの人】の奴隷・・・可哀想なお義兄さん。あんなに、お姉ちゃんを愛しているのに・・・想いは届いていない・・・)
 そう考えていると、また胸が痛くなる、
 この胸の痛みは・・・この胸の痛みを取り去るためには。
 (うん。・・・はっきりと判った。・・・私はお義兄さんの【奴隷】になりたいのだ。義兄を癒し、慈しみ、全てを捧げたい。・・・出来れば愛して欲しい・・・愛してくれなくても構わない、私に向けられるのがお義兄さんの怒りでも、悦んで受けられる。義兄から与えられるものは何でも悦びに変わるはず。)
 やはり私たちは同じ血が流れる姉妹なのだ。
 屈折した想いが深いほど、悦びに変わる。
被虐に目覚めた彩香 
 『・・・お義兄さん。・・・聞きだします。』
 「え?」
 『姉の事ですもの。・・・姉妹ならきっと話してくれる・・・それに直接お姉ちゃんに聞けないのでしょう?』
 義兄は返事をしなかった。

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