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【明日晴れるかな?】(5)

 【ユリねえ。ユリ・・・もうすぐお昼だよ。】
 明け方帰って来たユリは、バスルームで何度も何度もカラダを洗って、漸く寝たのが朝の7時過ぎでした。
 夫の方を見ずに気だるげな声で真一に応えます。
 『お願い・・・もう少し寝させて・・・1時前に起して・・・真ちゃん。』
 【疲れているのは判るけどさぁ・・・俺さ、来月まで土日の休み無いんだよ。・・・折角2人で出掛けとうと思っていたのに・・・】
 真一の愚痴が、ユリの心にチクチク突き刺さりました。
 あんな事さえ無ければ、今頃は・・・・・
 (ごめんなさい。ごめんなさい、真ちゃん。)
 『・・・ゴメンなさい。真ちゃん・・・あの・・・今日も・・・午後から仕事しなくてはいけないの・・・・本当にごめんなさい。』
 ユリの心は張り裂けそうです。
 夫に昨夜の事を知られたく無いが為の嘘を付いている、自分にも嫌気がさしているのです。
 【ちぇ、また仕事かよ?・・・・俺より仕事の方が大事なんだユリねえは?】
 真一は、自分が理不尽な、まるで夫婦が逆転したような言葉を吐いている事を自覚しています。
 年下の真一の甘えです。
 年上のユリなら、少々の甘えを受け止めてくれる・・・そう、真一は思っています。
 しかし、今日は違いました。
 ユリの顔が少し蒼ざめています。 心なしか、目が泳いでいるようにも見えました。
 『・・・・・・・・』
 『・・・』
 『・・・真ちゃんは甘えん坊ね。』
 少しの間を置いてユリが答えました。
 ユリのその言葉には万感の思いが込められています。
 自分が夫以外の男に身を汚された事。その男に脅され、これからまた抱かれに行く事をおくびにも出さず、今この瞬間の小さな幸せを噛みしめているのです。

 午後2時20分過ぎ。
 ユリが銀行の前で立ち竦んでいます。
 その姿を上から見下している人物が居ます。支店長です。
 彼は支店長室のブラインドの隙間から、ユリの行動を見守っていました。
 既に2時ギリギリに到着したユリが、銀行に入ってこないのを当然の事と理解しています。
 もし、あのまま躊躇なく入行していたら、きっと興醒めしていたと思っているのです。
 心から拒否している女を調教して、自分から求める女に変えてみたいと密やかな願いを持っているのです。
 「さて、上がって来るまであと何分掛かるかな?」
 支店長室に入って来るまでの時間を、人妻ユリの罪悪感の深さに例えて考えています。
 遅ければ遅いほど、この後の展開が愉しみになります。支店長は備え付け冷蔵庫から、昨夜の残りの肴を取り出し少し齧りました。


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