回想録 ~二人の玲子~ 14

 「れいこさん・・・玲子さん?」
 先生に呼ばれていることに気がついた。
 しばらく考え事に没頭していたらしい。

 『ご免なさい先生。・・・少し質問していいですか?』
 「・・・答えられる範囲でなら・・」
 『先生は浮気をしたことが有りますか?』
 「・・・無いね。」
 『そういう機会が訪れたらどうですか?・・お相手の女性から・・その・・・抱いて欲しい。と迫られたら?』
 「難しい質問だなぁ・・・素敵な女性からの誘いなら・・・自分の好みじゃなければ多分・・・しないだろうな。」
 『・・・じゃあ・・浮気した妻や彼女をどう思いますか?・・・許せない?許せる?』
 この質問に先生は私から目線を逸らした。
 「・・・・・・」
 「・・・・・・・・」
 長い沈黙の後、先生が呟く。
 「・・許したい・・・許せばよかった・・・いや、許せたのか?」
 先生の目は虚ろで前を見ていても、そこを見ているようではなかった。どこか遠いところ空間を見ていた。
 
  先生の過去には色々な事が有ったに違いない。でも、聞いてしまったら・・結果を恐れた玲子は聞けない。

 玲子は玲子で別のことを考えていた。
 自分たち夫婦のこれからをどうすればイイのか?掛け違えたボタンなのか?掛け直せば元に戻るのか?
試さなければ・・・夫を・・・自分を・・・これは賭けだと思う。・・最後の賭け。

 『先生お願いがあります。今夜はここへ泊めて下さい。』
 「え?」
 「ご主人が心配するだろう、それでなくても拗れてしまう。やめなさい。」
 『いいえ、先生。これは私達夫婦の最後の賭けなんです。』
 「・・・・・」
 「・・・・・賭けに負けたら?」
 『諦めます。』
 キッパリと言う玲子に昭雄は黙った。


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